鼻息荒くスリランカカレー

yonyon
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ファミリービジネスあるあるだが、時に親子の衝突は単なる上司と部下よりもつれる。父とのやり取りの噛み合わなさにむしゃくしゃしてやってらんねー!と、晩ごはんは外食することにした。タイミングの悪いことに、今日は店でも何やかやとトラブルが重なったのでそういう日だったんだろう。

むしゃむしゃおいしいものを食べたくなって、ぽんと思い浮かんだのはスリランカ料理店。滋養に満ちたスリランカカレーのやさしさが沁みる。自炊では一度にこんなにたくさんの種類の野菜をなかなか食べられないのでうれしい。皿の上に肩寄せ合うカレーを少しずつ、やがて全体混ぜ合わせながら変化を味わう。そうしてひと混ぜして食べるごとに心が凪いでいくのがわかる。じわじわホットなスパイスも効いて、明日はすっきり頑張れそう。追加で頼んだKiri Paniはスリランカの定番デザートで、ヨーグルトとクジャクヤシの蜜だった。あちらは今頃がいちばん暑いらしい。

帰路、地下鉄の階段を上がりながら、手袋をはめようとしたら、片方なくなっていた。どこで落としたのか?まさか失くすとは思いもしなかった。やはり今日はそういう日なのだなと苦笑するほかなし。