初めまして。22歳雑誌編集者の日記。

yorisoi
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机の上の置き時計は12:17を指してる。

何度、今までにこの組み合わせを見たのだろう。

昔から特に理由はないけど時計が好きで、何も考えずぼーっと眺めることが多いけれど、この時はなぜか、唐突に、止まってしまった時計が1日の内で1分間だけ正しい時間を刻む事について頭がいっぱいになった。

 少し前まではありがたいことに学生の身でありながらお小遣い稼ぎ(失礼かもしれない)としてエッセイを書いていたけど今は晴れて出版会社の社員となって逆に原稿を受け取り(実際に紙で受け取るわけではなくデータなのだけど)編集者として自分が書いていた時は疎ましかったはずの催促をする日々に奇妙な気持ちになったり。

 あぁ、全く関係ないのだけれど最近では当たり前な言葉になった(と勝手に思っている)エモ、エモいという言葉について。

僕自身バ先(バイト先)だの社不(社会不適合者)等の略した言葉が苦手な上に玉虫色のような便利すぎる言葉だと決めつけているから、エモいねなんて言ったことはなくて少しだけ、ほんの少しだけバカにしていたけど、ふと、エモいと言い始めた人について考えてみた時由来であるエモーショナルがあるにしても、世の中にここまで普及するほどの言葉を作りあげたことは凄いんじゃないかと気づいてしまい、それに比べて僕なんて借り物の言葉で文章を書いているだけだ、、、と自己嫌悪。

 なんてとりとめのない文章をスマートフォンのメモに残していたら時刻は12:28 お昼休みがあと半分しかない。とほほ。

すっかり冷めてしまったコーヒーを一息に飲み切り立ち上がる。作業中になんとなく流していたラジオから昼過ぎからは雨が降るって聞こえてきた気がしたけどまだ降ってはないみたい。そうだ、降り始めてしまう前に散歩をしよう。