祈願の御堂/R・キプリング/国書刊行会表題作他「サーヒブの戦争」「塹壕のマドンナ」「アラーの目」「園丁」収録。淡々とした文章で物語は進んでいくが、一帯何が起こっているのか一読ではやや理解しにくく、読むのに苦戦しました。キプリングの作風や文体が自分には合わなかったのかも。一番分かりやすい物語だったのは表題作の「祈願の御堂」。他人の不幸を自分の身に引き受けることで相手を救うという奇跡がテーマになっているものの、それは単なる思い込みとも取れて、そう考えるとやや不気味な感じがする。読書記録夜雨一次創作/二次創作/字書き/30↑/三度の飯より本が好き