対岸/フリオ・コルタサル/水声社コルタサルの初期短編集。荒削りだったり、他の作家に強く影響を受けていたりと「コルタサル」が「コルタサル」になる前はどんな作風だったのかを窺い知れるようで興味深い。どの作品も現実と夢、幻想が入り交じり、そしてまた突然現実に戻ったりする様はこれぞマジックリアリズムといった感じがあり、どの作品も楽しめた。中でも好きなのは「吸血鬼の息子」「大きくなる手」「魔女」。読書記録夜雨一次創作/二次創作/字書き/30↑/三度の飯より本が好き