仕事、家庭、ChatGPT

yoshixi
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自分ももういい年になってきたもので、結婚というワードが慣れたものになっってきた。そうなると自然と、子供というワードも私の近くを歩き回り始める。

先に結論を述べるとこの文章は、今年は結構ばきばきに仕事をしていくぞという決意表明みたいなもので、そう思い立った経緯をつらつらと書き記していくものである。

話は、5年前に遡り、私は土日平日を含めて、ほとんどの時間パソコンの前に座っていた。私の新卒の会社はほぼ誰もしらない北青山という立地はおしゃれなシェアオフィスに入っていたベンチャー企業。私は自分の手で、自分が作った!と自信、実感を持てるような何かを作りたいと思い、大手の内定も断りこの企業に入社した。ただ、現実はそう甘くなく、作ったソフトウェアは花が咲くか咲かないか?という話ではなく、芽が出るか出ないか?という次元で停滞していたのであった。ただ、私は全然上手くいかない焦りとともにどこか充実感のような物を感じていた。大学受験の2時試験の数学の問題をじっくり時間をかけて、あーでもない、こーでもないと言いながら、迷っている感覚である。私はこの長距離マラソンのような、止まることなくうねうねと動きまわる時間は苦ではなく、好きな方だった。

さて、そんな会社はマラソンのように身軽でいつまでも走り続けられるような場所ではなかった。いくつもの事業は会社の体力を削っていってしまった。そして私は自分の給料分を稼ぐために他の会社に出稼ぎにいくことになった。出稼ぎに行った会社では、私は時給で私にお金を払ってくれた。この時給でお金が出る仕組みと、ある種会社として常識の範囲内で仕事をする環境は、私を仕事という終わらないマラソンから遠ざけた。そして私は毎日8時間働き、土日は休みといういわゆる普通の生活をするようになった。

そんな生活をするようになると、どこか暇で手持ち無沙汰な気がしてきた。まして、そのタイミングでコロナもきた。このタイミングで、考える時間が増えた。なにか趣味のような空いた時間を潰せる物が欲しいと思っていると、魔がさして彼女ができた。そして、転職もした。

転職した会社は引き続きベンチャー企業なのだが、シニアなメンバーが多く、子供がいる人も少なくない。そんな環境はこれまでになく、いわゆる私にとっては超ホワイト企業だった。私は源泉徴収が出てこなかったり、給料の支払いが遅れたこともあるような、シッチャカメッチャカな企業にいたので、ちゃんとした企業はここまで整っているのかと感心したものだ。そして、私は引き続き平日8時間、土日休日休み、有給好きにも取れるという、"働きやすい" 生活を送っていった。

ときは現在。結婚の話がレゴブロックのように積み上がり、また30歳以降どのようにブロックが積み上がるのか、積み上げられるのか、リアリティを持って話すような時になってきた。そんな中で、私が気づいたのはどんどん私個人の仕事、趣味をするスペースがなくなっていくという現実だった。私が5年目にしていたような、マラソンはできるスペースがなくなっていくという現実だった。子供ができれば、隙間の時間を見つけてやることが重要になる。何か一つの問題を時間をかけてやっていくということが難しくなることが見えてきた。

私はもう一度 5年前のあの頃のように、時間を使いたいと思った。たらたらと、走るような毎日ではなく、ひたすらにあるだけの時間を使ってできるだけ何かを積み上げて行きたいと思った。また、タイミングよく最近 ChatGPT というツールが登場した。自分ができることが、倍以上になったと感じる。このタイミングはチャンスだ。今まで、面倒くさかったり、時間がかかってやれなかったことができるチャンスだ。

私は現在27歳。30まで残り3年。もう一回5年前を思い出して、最後の没頭できるタイミングだと思いがんばる。