いささか仰々しいタイトルでは有るのだけど最近Xで見たポストで少し羨望と言うか、そう言うと不謹慎なのだけれど、もし若い頃から移行していたら擬似的な恋愛かもしれないが相手は純粋な男体で自分が女性に寄った姿での恋愛をしたかもしれないと思わせられるそんな思い出話が流れて来た。
なのでまぁ、これはもう余生と言える年齢に差し掛かった者の戯言として書くのだけど以下の文章はそんな与太話として読んで頂けると幸いです。
かつて学生時代、二人ほど同性(当時の私は男体の純男性として生きていたので)に友情とも愛情とも言えないどっちつかずの(私が鈍感だったから二人とも本気と書いてマジと読むモードだったかもしれないが)微妙な(と言うかガチだったのかもしれない)想いを寄せられた事が有った。
自分は認めたくなくとも相手がそのそぶりだったのだから今ではそう想える。ましてや移行してからパンセク傾向になったので確信出来るが一人は多分バイセクシュアルでもう一人は多分ゲイからのトランス移行だったのだろうと思う。
バイの彼は私が鍵盤を弾く事をいたく気に入っていた様で当時ゲームセンターでバイトしていた私に「俺も働きたい」と言って一緒に働くまでに至った仲だった。
じきに多くの男友達が友達の家を泊まり歩くように、ざこ寝からの同衾に至った時には定番の異性間の恋バナから何故かスキンシップが激しくなり抱き合う様な仕草を見せ始め、私はにわかに危険を察知して身も蓋もなく無粋に「やめろよ」と強い語気で彼を制してしまった。
単に悪ふざけだったと思いたいが、ひょっとしてあれは彼が私の本質を見抜いていたのかもと今でこそ想うけど、求めるものに応じる心の準備もその対象としての認識も無かった私は心中複雑なまま卒業を迎えてしまった。だがまぁ彼はいい男だったとしみじみ思う(物理的にも精神的にも)。
もう一人のゲイからのトランス移行(と思われた)仲間はシスヘテロの学生仲間内から見ても異質な存在で仲間内の誰もがある程度は認識していたと思うが、彼とのエピソードは実に長くなるのでまた折を見て筆を取りたいと思う。
稚拙な乱文を読んでいただき誠に有り難う御座います。