これはNetflixで見られる音楽ドキュメンタリー映画だ。
ウィーアーザワールドがいかに作り出されたか、を、企画の段階から関係者のインタビューと当時の映像とで追ったものだ。
クインシー・ジョーンズが、我の強いアーティスト達をよく働かせていた。
あの中で輝いていた人たちで既にこの世にいない人が何人もいる。
みんなこの世を通り過ぎて、やがてはいなくなってしまうのだなと感じる。
あなたも、私も。
録っているところを見るとけっこう適当そうなのに、録音作品としてパッケージングされるとなにか魔法が働いたようにすてきになっている。
音楽制作はすごい。
意外だったのはイギリスのバンドエイドのほうが企画として先だったということだ。
私は逆だと思っていた。
ボブ・ゲルドフがウィーアーザワールドの現場に来てエチオピアの惨状や正直な気持ちをみんなの前で語っていた。
価値観がまとめやすい無邪気な時代だったのかもしれない。
あそこに呼ばれていた人たちの歌はすごかった。
歌もそうだし歌声が唯一無二だった。
OKテイクと採用されなかったテイクの差が歴然としていた。