当時、代々木チョコレイトシティか新宿JAM、どちらかのライブハウスで1度だけミラクルマンを観た。
かっこよかった。
ヴォーカルの人が70年代のものとおぼしき古着のスーツをびしっと着こなし、モニタスピーカーに足をかけ、聴衆に訴えかけていた。
そういうパフォーマンスをする人をあまり観たことがなかった。
言葉で殴られるようだった。
歌詞が直接私に届いている感覚があった。
聴衆と目を合わせて歌っていた。
観てあまり間を置かずにミラクルマンのアルバムをCDで買った。
タイトルはミラクルマンだった。
歌詞の軽妙さがすてきだった。
今でもそのCDが家にある。
当時も今も、ミラクルマンに関する情報がまったくない。
あれはなんだったのだろう。
セカンドアルバムは出ていたのだろうか。
私は、この人たちは大きなレコード会社と契約をするのではないかと思っていたが、そうはならなかったようだ。
暑い中洗濯ものを干していてミラクルマンの曲が頭をずっと流れていたので、その思い出を書くことにした。