6.8インチの電子書籍リーダーで読んだので字がたいへん小さかった。
写真で構成されているムックだった。
50代から70代の無印良品を愛用する人びとが紹介されていた。
家の中に無印良品のポリプロピレン製引き出しが200個以上あるという人がいた。
その製品は半透明で中身が透けるので、その人は段ボールに水性アクリルえのぐで塗装し、フランス語で花の名前を書いたボードを自作して、引き出しの手前部分の目かくしにしていた。
全体に、家の間取りにゆとりがある人たちが目立った。
手本になるかなと思って読んでみたけれど私にはそうはならないみたいだった。
バブル期にさんざっぱらぜいたくをして、でも結局質実剛健な無印良品でシンプルライフ、いいものを知っているからこそ無印良品の飾り気のなさに気持ちが落ち着く。
明文化はされていなかったが、私は、この本で紹介されている人たちの暮らし向きをそのように解釈した。
無印良品とニトリがファーストチョイスの若い人とはたどってきた経路がだいぶちがう。
読後感になにかにがいものがあった。