pocketはWebページをクリッピングして保存しておけるサービスなはずだ。
ある日私は、インターネット上ですてきな文を読み、いたく心を動かされ、それを書いた人と通話するチャンスがあったときに、
すばらしいです。
と賛辞を伝えることができた。
それはいいのだが、その人が、
あの文章、長くて重いかなって思ったから消しちゃったんですよね
と言ったので頭が真っ白になった。
という話を別の人にぼやいたら、その人は、
そうですよね、インターネット上のものは基本消えるから、いいと思ったらローカルに保存しないと
と教えてくれた。
ここまで書いて、pocketはローカル保存ではないことに思い至った。
気づけてよかった。
もうあんな大きな喪失感を味わうのはまっぴらなので、どんどん保存するぞ。
pocketにクリッピングしてそれをテキストとして抽出すればいいのだ。
その、すばらしい文を書いて消した人はブログ全盛期にインターネットに親しみ始めた人で、近年の短文偏重文化というか、長文でごめんなさい、とわざわざ謝らなければならない風潮についてその通話で指摘していた。
カル・ニューポートがいっているとおり、物事には脈絡というものがあるから、短文で伝わることは多くないし、誤解の元にもなる。
私は必要なことは字数を気にせずにたくさんの言葉を使って伝えるのがよいと思っている。
短い字数でうまいことを言った気になってドヤっているのはかっこわるいとさえ感じる。