混んだコーヒー店で最初に席を確保してから飲みものを買うのがにがてだ。
その行為ができない。
自分の持ちものを空席に置くことで、そこが自分の席であるとだまって宣言するのがいやなのだ。
置いた持ちものは誰かに持って行かれてしまうリスクもなくはない。
なので、とられてもいいけれど自分のものであることが明白にわかるものでなくてはならない。
しかし私にはそんな難しい持ちものはない。
そして持ちものはどれも大事なものだ。
混んだコーヒー店の座席がグリーン車の席みたいになればいいのに。
RESERVEDという文字列が光るようになってほしい。
いや、グリーン車はそんなではない、ICカードをタッチしてランプの色を変えるのだった。
なので開店に合わせて並ぶか、昔ながらの喫茶店を利用するしかない。
店ががらがらにすいていればいいのだが、なかなかそういうこともない。
スターバックスには10年くらい入っていない。
どうして争奪戦になるとあきらめの念がわいて戦意を喪失してしまうのか。
同じ理由でフードコートもきらいだ。
席と席の間が狭い飲食店もいやだ。
あと、椅子の上に自分の荷物を置いてとなりに人が座れないようにすることが横行している文化もいやだ。
いやいやさんだ。
かといってそれを逐一注意するようなうるさい店もいやなのだ。
むずかしい。