数日前しずかなインターネットに書いた本がおもしろいので書名を確認した。
『反応しない練習』という本だった。
ちょうど半分読んだ。
私はいつも心が揺れていて苦しい。
自己啓発ものがあると手を伸ばして読みがちだ。
読むとその場では非常に感心する。
しかし悪くしたもので、読んだ内容をすぐに忘れてしまう。
身にしみていない。
電子書籍の読み放題サービスを利用するようになってまだ一年も経っていない。
本の始まりのつかみの部分を過ぎてもおもしろく、次のページを早く見たいと思わせてくれる本はそこまで多くない。
飽きるかがっかりして読むのを中断し、次の新しい本を読み始めてしまう。
その繰り返しで、放置された本が次の新しい本を借りるときにじゃまになるのでAmazonに返却する。
『反応しない練習』はおもしろい。
私のように執念深く怒りっぽい人間にはぴったりの内容だ。
オーディオブックの聴き放題サービスで聴いた、アルボムッレ・スマナサーラの『怒らないこと』もおもしろかった。
聴いてしばらくはむやみに怒らなくなっていた。
忘れないためには再読するしかない。
一時読書メモを作っていたこともあった。
しかし、どこも大事な部分に思えてほぼ丸写しの写経のような苦行になってしまう。
私は読書メモのやり方がわかっていない。
読み返したい本が積んであるいっぽう、新しい本をばりばりと消費したい気持ちもある。
この文章がなかなか帰結しないのは書きながら『反応しない練習』を読みすすめているからだ。
先が気になってしまっているのだ。
自己啓発ものは文そのものや構成が練られていて、おもしろくないと学ぶのが難しい。
デール・カーネギーの『道は開ける』『人を動かす』も相当おもしろかった。
余暇に楽しみで読む本は自分がおもしろいと思えるものでよいと私は思う。