私の上司は女の人のことがきらいみたいだ。
女の人が商談に来ると怒って追い返す。
インシデントが発生すると当事者の性別をまず確認する。
その人男?女?というように。
私がミーティングで
「この件について私の理解が追いついていません」
と発言したとき、上司は他の男性に向かって
「みてあげて」
とだけ言った。
私は入社して8年以上、言われた他の男性は入社して3年も経っていない。
この上司については、別にここに書いても私の気はらくにならない。
現実はまったく変わらない。
女性蔑視者、ミソジニスト、男尊女卑主義者、名前をつけてもその人はその人のままだ。
その上司の前いた部署の人が、
上司さんは女性が残業しているとお菓子をくれます
と私に教えてくれた。
今のところカウンセリングの先生に話すよりほか、私には何もできない。
日々違和感と屈辱感、怒りがつのる。
そのくせその上司には、まるでお母さんみたいに頼ったり恐れたりする女性社員がいる。
ワイアレスマウスが動かなくなったとか、そういうことでその人の名前を呼んで、自席に来てもらう。
私は職場のことはしずかなインターネットに書かずにいたい。
でも人事異動があってその人が上司になって1か月経ち、だんだんつらくなってきた。
人を呪わば穴二つというから、わら人形に五寸釘を打ち込むことはしない。
さいきんレベッカ・ソルニットの自伝を読んでいて、彼女の言葉が私の違和感にかたちをつけてくれると感じている。
彼女の本を読んで私もいっしょになって怒る。
まるきり黙っているより、こうしてこっそり書いてもいいのではないかと少し思ったからこの文章を書いている。
頭が痛んでロキソニンが手放せない。
女性がきらいなだけでなく、その人は怒声で人を恫喝するのが習い性になっているらしい。
私は常に緊張を強いられている。
カウンセリングの先生は私より年上なので、男女雇用機会均等法が施行されたころの日本のカイシャについて覚えている。
先人のつらい思いがあって今私が働けている。
お茶をくまずにすんでいる。
なるべく私は自分の健康に気をつけるしかない。
主治医は体に症状が出てきたら考えましょうと言っている。
体に出てしまうと回復するのにものすごいたいへんだから、なるべくそうなりたくない。
主治医は診断書を書いてくれると思う。
でも私は非正規雇用なので長くは休めない。
休んでいる間は給料も出ず、社会保険料を会社に振り込まなければならない。
どうして私が健康に被害を受けて、被害を与える人がふつうでいることだろう。
だから健康に気をつけよう。
簡単に怒声を出す人は治らないと主治医は言っていた。
つける薬はないのだ。
日々びくびくしている。
そのことがとてもつらい。
The only thing I'd like to say is, "Show enough respect to me".
私は非正規雇用で頭の回転も速いとはいえないが、それとこれとは別なのだ。
一寸の虫にも五分の魂ということだ。