「珍しくコレステロール値が高いですね。しかしよい方のコレステロールとの比がいくついくつなので、大丈夫といえば大丈夫」
と先生は言った。
「実は今、お菓子にはまってしまっていてすごく食べています」
「どんなお菓子?」
「外国のクッキーですごくおいしいんです」
「外国のっていうと、すごく脂っこくてすごく甘そうだね」
「そのとおりです」
私はこのやり取りで、私が好んで食べていたクッキーが実は、単に甘くて脂っこいからおいしく感じていただけなのかもしれないということに思い至った。
そのことを検証するために今度は、デンマーク王室御用達のバタークッキー、ケルドセンを注文した。
月曜に届く。
というよりも単に食べたくなっただけだ。
ケルドセンを食べ終わったらしばらく菓子は買わないことにしよう。
高脂血症の薬を飲んでいるから注意しよう。