これは動画投稿サイトで観ることができる、イギリスで作られた53分間のドキュメンタリー番組だ。
ナレーターは名優ローレンス・オリヴィエだった。
先の大戦で日本がそして日本人がどんなふうだったかを描いているもののようだった。
一糸乱れぬ日本人の集団行動が強調されていた。
それは軍需工場だったり、銃後の守りだったり、山本五十六の葬列だったりした。
カミカゼアタックと、サイパン島の戦闘シーンが番組のハイライトになっていた。
沖縄の人たちをたくさん殺したようには描かれていなかった。
あたかも市民が米軍の呼びかけに応じて投降し、米軍は彼らに何もしなかったかのように描かれていたように私は感じた。
そして、原爆投下と、それを投下された場所がどんなふうになり、原爆で人びとがどんな風に殺されたかが描かれていなかった。
ただ、原爆が投下されたことがナレーションによって示唆されただけだった。
戦勝国に都合のよい、曖昧なつくりだと思った。
私はこのドキュメンタリー番組の存在を、英会話の先生から知らされた。