ヨッフム指揮のコンセルトヘボウ管の65年の録音を聴き終わった。
特にオーボエとコールアングレの音と演奏がすごくよかった。
後半、アリアでコールアングレの二重奏の上に歌が乗っかるものがあり、それが出色だった。
バスーンではなくコールアングレだと思った。
どちらにしてもダブルリードだ。
そのアリアではそれまで私はオケのアレンジに注目していなかったが、あまりにもコールアングレの音と演奏がよいので、そういう曲だったのだなと発見したような気分だ。
今はカラヤンが71年から72年にかけてベルリンフィルと録音したものを聴いている。
福音史家がペーター・シュライアーだ。
イエスはフィッシャー=ディースカウだ。
安心して聴いていられるが、なんとなく特色に欠ける気がしてつまらなく感じてしまう。
私はヘフリガーの福音史家よりシュライアーの福音史家のほうがなんとなく聴きやすい。
私はマタイ受難曲があまりにも好きで、着信音を作ったり、また、あるアリアをGarageBandで打ち込んだものを作ったりした。
こんなにわかりやすい音楽は他にはなかなかないからだ。
情景や感情と音楽が直結している。
そういう音楽は作ろうと思ってもなかなかできないだろう。
そしてキャッチーなのですぐ覚えて歌いたくなる。
作曲した人はこんなにあとの年代に遠いところで熱心に聴かれていることを想像しただろうか。
生きているうちにあまりちやほやはされなかったかもしれないが、のちの世のたくさんの人の心のなぐさめや支えになっている。
バッハさんありがとう。