作らないのに料理の本、編まないのにニットの編み図の本を買う。
買う瞬間は本気でやる気でいる。
しかし家に本が来て、眺めてみるとだんだんもういいや……となってしまう。
編み図の本は、とりあえず店頭から消える前にキープしておいて、ゆとりができたら編もうと思って買う。
私の手編みは帽子とマフラー、手袋程度の腕だ。
セーターは仕上がったことがない。
できあがりのイメージフォトを見ているとすごく編みたくなる。
糸まで買ったのに編んでいないものがいくつかある。
ここ10年くらいは眼のおとろえが著しく、時間もなくなり、手編みは手の届かない趣味になってしまった。
夫のビーニーを編んだのが最後だ。
それもゲージの取り方がよくわからず、とてつもなく大きなものになってしまい、結局捨てたと思う。
1本の毛糸から編み地ができていく過程、手ざわりがとても好きだ。
料理の本はもう処分してもいい。
インド料理の本がやけに多い。
でもそういうのはうまい店で食べればいいのだ。
どこに自分のリソースをつっこむかが定まっていない気がする。
その時思いついたことが最高に思えて、でもほどなくして熱が冷める。