先日、特定非営利活動法人 国連UNHCR協会から2023年の活動報告が書かれたレターを受け取った。
その冒頭に、
世界で74人に1人が難民や国内避難民となっているこの状況には、社会全体での取り組みが必要とされています。
と書かれていた。
えっ。そんなに。
と私はびっくりした。
私は境遇ガチャがあるとしたらものすごいラッキーなほうに入るみたいだ。
屋根のあるおうちでふとんに寝られて3食食べられて、いきなり家を破壊されたり狙撃される心配も目下のところない。
そして、同封されていたパンフレットには、
私たち難民にも能力があります。チャンスをください。皆さんはきっと驚くでしょう。
と書いてあった。
それは、2023年に開かれたグローバル難民フォーラムという国際会議で、幼少のころトーゴからガーナの難民キャンプへ逃れ、やがてUNHCRの奨学金を得て大学へ進み、看護師となった人が訴えたことばだ。
UNHCRは、国連難民高等弁務官事務所のアクロニムだ。
日本人もそこで働いている。
なんというか、自分の暮らしを保ちつつ、納税の義務も果たしつつ、世界のあちこちで、心ならずも十全な境遇にないどころか、絶望と不安にさいなまれている人たちがいるということを忘れずにいて、なにか行動を起こしたいと私は感じている。
身近にいる困っている人たちのお手伝いをすることも、もちろん大切で必要なことだが、海を越えると食うや食わず、生きるか死ぬかという人が、自分の想像以上にたくさんいることが、私はショックだった。
あすはわが身と思うからだ。