更新できなかった夜のこと

6月23日の夜、コンピュータの前に座って私が眠っていたので、夫が、

「これもう閉じちゃってしまっちゃうね」

と私に声をかけた。

私のコンピュータはちいさなラップトップ型だからだ。

声をかけられた私は眠りながら右手を伸ばしてキーボードの上を探る仕草をしたという。

どうしてもその日の分を更新したかったらしい。

その話を夫から聞いて私は自分の、しずかなインターネットの更新に対する執念にちょっと戦慄した。