ふしぎだ。
油脂分から成るクリームを皮膚表面に塗って保湿されるのは理屈としてなんとなくわかる。
しかし化粧水は油脂ではないだろう。
白濁した、もしくは透明な液体だ。
どうしてこんなに皮膚表面がしっとりするだろう。
これまで私はスキンケアに付随するひとつのステップとして化粧水をなんとなく皮膚表面に与えていた。
顔につけるときは四角い脱脂綿に化粧水をしみこませてぱたぱたとはたきこむのだが、そのプロセスも、どうしてそうしなければならないのかがよくわからない。
わからないままにやっている。
スキンケアの店でくれるパンフレットを読むと化粧水は肌の表面を整えるとか書いてある。
別のところで読んだ説明では化粧水で水分を与えて乳液でフタをすると書いてもあった。
しかし今顔に使っているスキンケアは乳液を塗ってから化粧水をぱたぱたし、その上からこってりしたクリームを塗っている。
クリームは固く、まるで自分が左官業の人になったかのような気持ちで塗りこんでいる。
私は今回、手に化粧水を使ってみることで化粧水の底力というか機能を確認することができた。
ほんの少量でも効果がある。
どんな成分が化粧水には含まれているのだろう。
そもそもスキンケアは値段に違いがあるのも謎だ。
私は、高いハンドクリームを使えば夢のような手になれるという幻想に陥りかけていた。
それはある程度まではそうなのかもしれない。
しかし、昨日お友達と話していて、
「ニベアがしっとりするかも」
と言われてはっとなった。
高価なクリームを無理して買ってけちけち使うより、化粧水とニベアでしばらく様子をみよう。
チューブ入りのニベアならそこいらに売っていて220円くらいで買える。
今はイグニスのハンド&ネイルクリームという1,500円くらいのを会社と家で使っているが、香りが強めなので減りがのろい。
それとケラチナミンを持ち歩き、あとはスチームクリームを会社で、家ではスチームクリームのフランキンセンス&ざくろを使うこともある。
アトリックスの何かも枕もとに置いてある。
洗面所にヴァセリンハンドアンドネイルという安いハンドクリームも置いたままになっている。
手の甲がしっとりしているとうれしくて何度もなでてしまう。
ひざかけにささくれがひっかからないのもよい。