買ってよかった。
ランニングベストを着けて走ると、所持品がすべて自分の身と一体化しているので、徒手空拳で走っているかのような錯覚をおぼえるほどだ。
要するに手ぶらみたいでらくちんだ。
そして飲みものを入れるフラスクが優秀だ。
バラで買うと1コ3000円する意味がわかった。
袋みたいになっていてやわらかい。
飲み口を歯で軽くかんですき間をつくれば、フタを開けなくてもちゅうちゅう吸える。
それが両側に1本ずつあるので、500mlのスポーツドリンクを250mlずつ左右に分けて入れた。
なんとなくバランスがいいほうがいいかなと思ったからだ。
冷蔵庫で冷やしておいたものを注いだので、自分の肋骨のあたりがとても冷たくて気持ちよかった。
ただし体温であっという間にぬるくなった。
そして、ランニングベストからフラスクを取り出さなくても顔を下へ持って行けばちゅうちゅう飲めるのだ。
すばらしい。
中の液体が減っても空気が入らない構造になっているから、少なくなっても手で少し絞るようにすればちゅうちゅう飲める。
500mlのフラスクが2本だから、真夏でもいけるかもしれない。
背中には長いチューブのついた水用バッグをマウントすることも可能だ。
背中のジップつきのポケットには内部の上のほうにフックがついていて、私のスマホケースにはD環が上についているので、それをフックにぶら下げれば背中でスマホが踊ったりしない。
至れり尽くせりだ。
走っていて荷物がどこにも干渉しないのがいいし、そのほかの機能もこれ以上望むことがなにもない。
満足している。
夏場は暑いかもしれないが、クッション性のあるメッシュ素材で洗濯もできるとのことなので、全く心配していない。
フラスクを乾かすために、山崎実業の、細い棒が4本立っている置物みたいなのも注文した。
フラスクの構造がマチのない袋みたいだから、何かを差し込んで逆さにしておかないとなかなか乾燥しないだろう。
きょうは洗濯ばさみで1カ所をつまんでむりやり空間を作って、ぶら下げて干した。
そもそもそんな長い距離は当分の間は走れないからほんとうにこれで十分だ。
補給食をとりだして食うような局面はまず訪れないだろう。
でもランニングベストのポケットにバナナを入れておくというのもドンキーコングみたいでなんとなくすてきだ。
長距離走ができるようになったらやってみよう。