採血と採尿をしてくれて、その日のうちに結果を教えてくれる内科へ、毎月かよっている。
きょう、その内科で心電図をとってもらった。
Apple Watchから「高い心拍数 安静時とみられる19:20(※時間は一例です)から始まった10分間に心拍数が120BPMを超えました」という通知が頻回に来るからだ。
その通知が来るとき、私は電車に乗っていたり、台所に立っていたり、ただぼんやり座っていたりする。
要するにそんなに脈が増える心当たりがまったくない。
胸がどきどきするわけでもない。
心臓も痛まない。
でもそんな通知がしょっちゅう来たら不気味だ。
その内科に電話で相談したら、Apple Watchの心拍数と、家にある血圧計の心拍数を突き合わせてみてほしいと言われ、予約をとってくれた。
でも私はそのこころを電話だけでは理解できず、ただiPhoneのヘルスケアアプリの、高い心拍数が出た履歴のページを紙に出力し、それを持って内科へ診察を受けに行った。
家の血圧計は長らく放置されていたので電池を入れなおして年月日と時刻を設定した。
前回起動したのは2019年だということがわかった。
Apple Watchから高い心拍数の通知が来たときに即座に実測できるよう、手の届く範囲に血圧計を置いた。
昨晩さっそく高い心拍数の通知があったのだが、そのとき私は熱湯を扱う作業をしていたため、血圧計での測定ができなかった。
そしてきょうの朝、内科へ行き、看護師さんと話をした後で心電図をとった。
看護師さんは、手首のどこで脈がわかるかを教えてくれた。
その位置に指を三本あてるのだそうだ。
診察の結果は、
「心電図の結果は心拍数91で、とくに異常はないです。様子をみましょう。次回の採血の時、甲状腺ホルモンの検査もしましょう。甲状腺ホルモンが多いと脈が増えることがあるからです。ただ、その場合体重が減ったり汗が出たりするけれど、そうした自覚症状はないのでしょう。様子をみて、何をしても大丈夫です」
とのことだった。
ジョギングを禁じられたらどうしようと思って緊張していたが、よかった。
検査してもらった甲斐があった。
ずっと不安だったからだ。
甲状腺ホルモンの異常はもしかしたらあるのかもしれないが、私はがんで子宮と卵巣をとっているし、なにがあってももう驚かない。
少なくとも現在はそう思っている。
野放図に生きてきたので体にそのつけが回っているだろう。