無印良品で注文したスキンケアが届いたので、置くところをつくりたかった。
化粧品置き場としている一画にあるステンレスのかごとポリプロピレン製の浅いメイクボックスをからっぽにした。
4年前、抗がん剤で毛が抜けた頭に夏の間使っていたラッシュのドライシャンプーとボディパウダーがあった。
クレンジングばかり4種類あった。
ヘアワックスがあった。
エヌドットのポリッシュオイルの小瓶があった。
アイクリームとスパチュラがあった。
などなど。
油処理パックンにクレンジングオイルや液状の化粧品をぜんぶ吸わせた。
使わないハンドクリームはポリ袋に絞り出してその上からドライシャンプーとボディパウダーをのせた。
完全に分別して捨てられたので、達成感があった。
使っていないものばかりよくためこんだものだ。
いるものばかりを置けるようになったのでうれしい。
毛がないのにドライシャンプーというのも考えてみるとおかしい。
しかしその当時は真剣に考えていたに違いない。
外ではずっと帽子をかぶっていたからだ。
毛つきぼうしというのも買ったのだが、どうしてもつけるのがいやだった。
私はづらとかウィッグとかがきらいみたいだ。