やはり漢方薬は効いていてくれたようだ。
飲むのをやめてたった1日でこんなに足がしびれるなんて。
足がしびれるのは抗がん剤の後遺症だ。
牛車腎気丸は再開しよう。
ふう。
がんの病院の先生が、
みんなこの薬やめてから「実は効いてたんですね」っていうんですよね
とつぶやいていたのを思い出した。
ふらふらしてよろけるし、こわい。
錠剤の漢方薬があったらいいのになあ。
抗がん剤の足のしびれにはこの薬が一般的というのがふしぎだ。
もう4年くらい経つのにずっと後遺症があるなんてすごいケミカルパワーだ。
でも死ぬより全然ましだ。
生きているだけありがたいと思おう。
漢方薬をお湯で溶いて飲んでみようかな。
以前調剤薬局でそのような飲み方を説明されたこともあった。
私のがんってどんなだったかなと思って夫がつけてくれていた記録を初めて読んでみた。
ものすごい詳細かつ正確に書いてあってびっくりした。
記録は手術の日で途切れていた。
夫の中でその日何かが限界を超えてしまったのかもしれない。
抗がん剤はパクリタキセルとカルボプラチンを使っていた。
化学療法室の看護師さん達はすごくやさしかった。
病棟の看護師さん達もすごくやさしかった。
ICU病棟の看護師さんもすごくやさしかった。
いい病院だ。
重粒子線治療棟から医師が集団でやめたりしていたから、何かはあると思うのだが、私にはいい病院だった。
足がしびれたせいでがんの思い出に浸ってしまった。
そもそも私が服薬をなまけたせいだ。
今は半年に1回しかがんの病院には行かないから、99日分の漢方薬の箱を担いで帰ってこなければならないのもいやだった。
足りない分は精神科の主治医に頼んで出してもらっていた。
もちろんそれは3割負担でだ。