安心するための深呼吸

yosyuku
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ひとくちに深呼吸といってもいくつか種類があるようだ。

私は月に2回カウンセリングに通っていて、きょうも行ってきた。

私が今の職場の環境に適応するのに苦労しており、帰宅してからも自分を取り戻すために夜更かしする傾向があり、その結果翌日午前半休をとっていたりするという話をした。

仕事のあと、眼で周りを見て、

「ここはいつもの職場で、危険なことはなにもない」

と自分に対して語りかける。

そして、卓上の一点にむかって細く息をていねいに、おなかを使って吐く。

吐ききると自然に肺がふくらんで新しい呼吸がはじまる。

それをくり返しているうちに、脳が、

「どうやら今は非常事態ではなさそうだ」

と感知して、だんだん緊張がとける。

というメソッドを教わった。

緊張すると呼吸が浅くなってアドレナリンが出て、体が危機に備えてしまう。

その状態を解くために、呼吸を使って脳にアプローチすると効果があるのだそうだ。

よく、緊張を解くために深呼吸がいいと聞いていたけれど、どんなふうにやったらいいのかがよくわかっていなかった。

吐く息から始めるのだった。

ふうっと思い切り出すのではなく、細く長くだ。

吸うときも空気が入ってくるにまかせる。

自分が掃除機になったつもりでごおっと吸い込むのとはちがう。

仕事が終わったらうまく切り替えられるようになりたい。

先生と話す中で、最近宵っぱりになっていた理由がはっきりしてよかった。

いつもカウンセリングが終わって帰途につくと話したことはあらかた忘れてしまうのだが、きょうは教わった深呼吸のやり方を忘れないように注意深く帰ってきた。

そしてここに書いた。

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