のちに夫となる男性と交際を始めてもいない頃、初めから2回目くらいに会ったとき、その人はCDをくれた。
その人の気に入りの曲を集めたプレイリストが入っていた。
私の聴く曲と傾向が違っていて、とてもおもしろかった。
時期的な記憶がもうあいまいなのだが、私もそのあとCDを作ってその人に渡した。
3つくらい作って渡したはずだ。
ふつうのと、ジャズが多めに入ったものと、矢野顕子のやつだ。
その人がそれを気に入ったのかはわからないが、
「音楽好きな人だなという感じがしますよね」
というコメントをもらった気がする。
その後結婚して何年か経ち、夫が遠くに住んでいる夫の友人に2枚組のCDを作って渡していた。
その、数年前のプレイリストを今ひさしぶりに聴いている。
だいぶ私のライブラリの曲が入っている。
生活を共にするというのはそういうことなのだなあと感じる。
昔もらったプレイリストを聴くとその当時の感じが少し戻ってくる。
実は最近K-POPを聴きすぎてしまい、少し離れたくて他の音楽を聴いている。
同じ理由でブラジル音楽からも距離をおいている。
Apple Musicが自動で作ってくれるプレイリストにはK-POPとブラジル音楽が多く入ってしまうようになった。
母の家で昔の歌謡曲をよくかけていたので、最近の演歌が混じっていることもあり、非常に混沌としている。
プレイ回数が多いから大好きということはないのになあ……。
夫となった男性が当時渡してくれたプレイリストが、どうしても私の好みではなかったら交際にまで発展していなかっただろう。
試みに、私がいやなプレイリストがどんなものなのか考えていた。
全部軍歌だったり。
月月火水木金金。
極端に偏ったものだとちょっといやだと思う。
でもぜんぶダブだったらうれしい。
ダブ以外許容しない人だったら厳しいだろう。
あるもの以外許容しない態度が見えてしまうと困るだろう。
ダブが好きだと話した後でダブステップのプレイリストが来ても少し困る。
ダブステップがいやなのではない。