小川公代・著。
読み始めてすぐに「難しい本を買っちゃったな……」と思ったけれど、進んでいくうちにその雰囲気に慣れていった。
一番印象に残ったのは石牟礼道子『苦海浄土』の紹介だった。
頭の中で苦海浄土という文字列がぐるぐるしているくらいだ。
巻末の註リストに圧倒された。
この人はこれを全部読み、自分の血肉として論を築いている。
ここに書いてない本もいっぱい読んでいるだろう。
Kindle Paperwhiteを、そしてこの本を買ってよかった。
紙の本だと重たくて読み続けられなかったと思う。
ルシア・ベルリンやトニ・モリスンを読みたい。
オスカー・ワイルドのドリアングレイの肖像以外の作品も読みたい。
いっぱい読まないと考えがまとまらない。
「こう」といえないだろう。