ふと、私が小説を書く日がいつか来たら、筆名は「唐江田真鰭」にしようと思い立った。
からえだまびれと読む。
これはイタリア語で、ヘンデルのラルゴの一節だ。
いや、断片だろう。
クセルクセスという歌劇の中の曲で、私はこれを高校の音楽の授業で習った。
眠れないので頭の中でこの曲を歌っていた。
オンブラマイフ ディヴェジェタビレ カラエダマビレ ソアヴェ ピウ
そしてこれに漢字をあてて名前にすることを思いついた。
このまま眠って翌朝忘れたらつまらないのでここに書いておこう。
これを教えてくれた先生はブンゲン先生といわれていた。
コールユーブンゲンから来ているのかもしれないが由来は不明だ。
先生がある日山田耕筰を歌ってくれたことがあり、私はなみだが出てとまらなかった。
「この道」が特にやばかった。