バレットジャーナルとラピッドロギング
バレットジャーナルとは日記帳のような、仕事ノートのような、スケジュール帳のような、ToDoリストのような、とにかくあなたの生活に関するすべてがぎゅっとつまったノートだと考えられる。
バレットジャーナルではラピッドロギングと呼ばれる手法で記述する。
そう書くと難しそうだが、記録したいことを素早く書き留めるためのシンプルなルールがあるのだ。
ラピッドロギングで使われるナカグロの記号「・」をバレット(弾丸)に見立てている。
ナカグロは「・犬の散歩」「・クリーニングを取りに行く」など、タスクを示す際に使われる。
タスクが済んだら「・」の上から「×」を書いて消す。
「・」のほかに「!」や「*」も組み合わせて使用する。
出会い
今年の春頃に、あちこちのニュースサイトでバレットジャーナルが取り上げられていた。
「これは『知的生産の技術』や『「超」整理法』、"Getting Things Done"の系譜に連なる、私の好きそうなやつなのではないだろうか」と思った。
でも、インスタグラムを#bujo (バレットジャーナルを略したハッシュタグ)で検索すると、なんだか絢爛豪華なデコデコノートみたいにも思えた。
ほどなくして、日本の方による紹介サイト
と出会い、理解を深めることができた。
知ったからにはすぐ取り入れたい
調べれば調べるほど興味がわいた。
私は気になったことはすぐにやってみたい性格だ。
ノート(ロイヒトトゥルム1917)2冊、ペン(ユニボールシグノ0.38)、ペンケース(ペンサム)を買った。
ノートが2冊あるのは家用と職場用を分けているからだ。
どちらも外を持って歩いてなくしたらたいへんだ。
海外のバレットジャーナルユーザのピンタレストを参考にして、ほんとうに見よう見まねで始めてみた。
ライダー・キャロルの著書
それと時を同じくして、バレットジャーナルの創案者であるライダー・キャロルの"The Bullet Journal Method"が、日本で「バレットジャーナル 人生を変えるノート術」として出版された。
これを買ってがつがつと読んだ。
それまではどちらかというとノート術、テクニックとしてとらえていたバレットジャーナルの哲学に触れることができた。
バレットジャーナルを取り入れることによって自分がマインドフルでいられるという点がとても興味深い。
よくばりすぎ問題
4月から始めた家用のバレットジャーナルが、6月の中旬でふっつりと途切れている。
その理由は、あまりにも記録することがらを増やしすぎたからだ。
「マンスリーログ」という月ごとの予定を記すページはまだいい。
そのほかに、月ごとの
「睡眠ログ」
「体重ログ」
「気分トラッカー」
「はみがきトラッカー」
「中国語学習トラッカー」
「英語学習トラッカー」
「感謝ログ」
を設けていた。
これらは日々、ノートのマスを細かい斜線で塗りつぶして記録するものだが、忘れたりして歯抜け状態になるととてもおもしろくない。
そのほかにも日々、自分のツイート、聴いた音楽、タスクなどを記録していた。
だんだん生活の記録というより記録するために生活をしているようなありさまになっていった。
そのほかにも特設ページとして
「ゴール表」
「台湾旅行計画」
「5月連休の予定」
「TOEICについて」
など書いていた。
そして現在
いっぽう、職場用のバレットジャーナルはほぼ順調に続いている。
それは日々のタスク表と記録にしぼってあるからだと思う。
紙に仕事でやったことが書いてあるとあとからとてもとても役に立つ。
ロイヒトトゥルム1917という、バレットジャーナル愛好者が多く使っているノートは目次が書けるページを持ち、しおりも二本ついている。
これがとてもよい。
あれはどこに書いたっけなというのと、今の記録ページがぱぱっと開ける。
ロイヒトトゥルム1917はハードカヴァーで厚めだし、日本で買うとけっこう高価なものだが、それだけの価値はある。
noteを始めたのを機に、家用のバレットジャーナルも復活させた。
家ですることは平日はほとんど決まっているのでタスクは書かず、自分のツイートを手書きで記録している。
ツイートはどんどん流れていってしまうからだ。