ローグライクと私

yosyuku
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2002年かそこらの頃、ある人のサイトにNethackの話題が載っていたのを見た。

どうやらそれはコンピュータで遊べるゲームらしかった。

ゲーム画面も載っていたと思う。

こんな感じの。

A graphic image of Nethack

※この画像はNethack公式サイトからだまって借りています。

そう、ダンジョンもプレイヤーもモンスターもすべて文字で表現されている。

想像力が刺激される。

私はこういう世界がとても好きだ。

もともとUNIX上で遊ぶRogue(ローグ)というゲームがあり、その流れをくむ、またはその手法を用いたゲームをローグライクと呼ぶらしかった。

私は30代前半、頭の病気が非常に悪かった頃の記憶があまりない。

そのころ、ローグライクを愛好する日本の人たちのチャットルームに出入りするようになったと思う。

そこで他のローグライク、Dwarf Fortressとか日本のローグライクである変愚蛮怒を知った。

私はゲームは好きだけれどプレイはまずい。

変愚蛮怒でいうと鉄獄の15階くらいが限界だった。

クエストでいうとオークのキャンプまで到達するのにとても苦労していた。

いや、ちがうな。

Dwarf Fortressは別のチャットルームで北欧の人から教わったのだ。

今でも♠を見るとキノコだと思う。

暇なので変愚蛮怒のプレイを配信したりもしてみたが、見に来てくれた人が、

「なんというか……とても初々しいプレイですね」

と言っていた。

のちにチャットルームがDiscordに移って間もない頃、そこで一度変愚蛮怒を配信したら何もかもすっかり忘れていて、その場にいる人たちにずいぶん親切に教えてもらった。

以前のチャットでもいろいろな人に教わった。

ゲームのプレイだけでなく、コンパイルが通らないとかそういうことにも根気強く対処してもらった。

皆さんその節はお世話になりました。

ローグライクは自分の扱うキャラクタが死んでしまうとそこで何もかも終わりで、また最初からキャラクタを作り直して遊ぶのが基本だ。

レベルアップするのは自分自身なのだ。

しかし中にはいつまで経っても初心者から脱することができない私のような者もいる。

ダンジョンの壁をずっとつるはしで掘って金塊を集めていてもいいのだ。

こうして書いているとまた遊びたくなる。

しかし時間があっという間に溶けていってしまうので封印してある。


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