30年ぶりに大きな花火をじかに見た。
30年前と今の違いは、30年前は無邪気に花火のスポンサーについてその場にいた友だちに講釈したりしていたが、今は、事故が起きないか心配でしかたなかった。
去年プロ野球の試合の後に球場で見た花火は、筒が無人で制御されて、自動で打ち上がっていた。
でも今回は少し違う気がした。
上がりそこなって途中で爆ぜた花火があったから、そう感じた。
帰りに、衆人の目にさらされないよう、青いシートで囲われて担架で運ばれていた人の存在もあった。
こわかった。
どうしてこんな危ないことがみんなの楽しみになっているのだろう。
誰かの危険や犠牲をともなう楽しみがあるだろうか。
たぶん私は考えすぎなのだろう。
火薬について無知だからむやみに心配しているだけだ。
そうだといい。
何かを心配せずに見られるようになりたい。