この言葉を引用した投稿を見かけた。社会学から生まれた言葉なんだろうけど、自分はなんとなく好きじゃない言葉だとながらく感じていた。今日久しぶりにその言葉に出会って、いまさらその違和感というやつを言語化できた気がするのでこの文章を書いている。
結局のところ、この言葉は他者を一方的にかたどるときにしか使われないのだ。自身に向けてこの言葉を使う人はいない。産声をあげた瞬間から強い意図を持ち、ある種の偏向性を帯びた言葉を自分が軽々しく使うのは難しい。腹落ちしてないのだから特に。
たとえば反知性主義という言葉にも似たような違和感を抱く。私は反知性主義者です、という言説を自分は見たことはない。
新しい概念や言葉を創り上げる人にお願いしたい。
考え抜いて産まれたはずの概念は価値観の異なる他者にふりかざす棍棒になっていませんか？なにも知らない人を煽動する道具になっていませんか？
そういうことをたまにおもっている。