"~ing"、いわゆる動名詞(gerund)というやつだが、和製英語化したときに本来の意味や用法が変化してしまうことが多い気がしている。
例えば、
ノイズ・キャンセリング
ソーシャル・ディスタンシング
どちらも「ノイズ・キャンセル」や「ソーシャル・ディスタンス」のようになっている例を見かける。ノイズを「打ち消すこと」、社会的に「距離をとること」なので動名詞なのだけど、まあ耳馴染みがあるものとないものが混ざる気持ちもわかる。特に「ソーシャル・ディスタンス」に関しては誤用と指摘するのも野暮でこちらが正式なものとして普及したと言えるレベルに思う。
おそらく動名詞がどうのこうのというより原形が日本では和製英語の名詞として定着しちゃってるからかなと思う。ただキャンセルは「キャンセルする」みたいに日本語でも述語として使うからまだ「ノイズ・キャンセリング」は比較的正しく使われているのかもしれない。
ちなみに「ノイズ・キャンセラー」も一応定義としてはあるみたいだけど、Google Trends 調べでUSでほぼ使われてないので和製英語の一種とみて良いだろう。
昔に較べると英語に関してロジックではなく肌感覚だけでこういう違和感を感じやすくなったので、英語トライし続けてる意義はあるのかもなあ。知らんけど。