佐宗邦威著『じぶん時間をいきる』ほぼ読了した。ほぼ、というのは途中を読み飛ばしてしまったから。理由は後ほど。
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この本は平たく言うと、コロナ禍をきっかけに自身の仕事や生き方を見直した著者が東京から軽井沢へ移住、その経験を通して得た気付きをまとめたもの、といった感じの内容。以前たまたまインスタの広告で目にして、ずっと読みたいと思っていた。
で、リモートワークやオンライン会議との向き合い方については「なるほどな〜」という感じで共感できる事も多かった反面、中盤以降で著者の移住に伴うエピソードが出てきた辺りから、ちょっと読むのがしんどくなってしまって、そこだけ読み飛ばしてしまった。なんと言うか……東京、そんなにダメですか?と。
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超絶大ざっぱに言うと「東京で仕事優先の生活を送った影響で心身ともに疲れる→軽井沢に移住して健康な生活を取り戻した」ということなんだけど、東京の扱い方が、いわゆる「コンクリートジャングル」的な、あるいは「眠らない街TOKYO」的な、無機質で時間の流れが速いメガロポリス、という感じに見えてしまったんですよね。で、その対比としてViva軽井沢の大自然!となる。
私は地方出身、関東某県在住なので東京をかばう義理もないんだけど、そんな風に書かれてしまうと、何だかなーと思ってしまう。あと、弟ファミリーが都内下町に住んでて、静かで風情のある街なのも知ってるから、余計に。
まあ、東京と行っても場所によって環境はだいぶ違うし、個々の生活スタイルにもよるだろうから、著者の場合はそんなだった、というだけの話かもしれないけど。
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結局のところ、場所がどうであれ、その人が仕事や日々の生活にどう取り組むか、次第なんだとは思う。著者は軽井沢に移住した後も仕事は変えずに、週に何回かは東京へ出張しているらしいんだけど、今現在の心身の状況はどうなんだろう?それだと、本当の意味で「地方に根を張る」ことはできていない気がしなくもないが……。