今日は若手の楽曲ディレクション以外は、ひたすら音の実装と調整ばかりをやっていた。ただただ、地味な作業である。件の若手以外とは誰とも喋っていない。
業務上のやり取りは(拠点が分かれていることもあり)大半がチャットで行われていて、誰とも会話しない日なんてのもザラにあったりする。作曲期間中なんかだと特に。同業に限らず、昨今そういう人は結構いるのでは、と思う。
ところで、このチャットというやつが自分はどうにも苦手で。先にも書いた通り、コミュニケーションツールとしてはもはや無くてはならない存在だし、もし明日急に使えなくなったら、相当クリティカルなレベルでプロジェクトに支障が出てしまう。それくらい、かなりの範囲で「依存」しているのは事実。
でも。
チャットを使うようになってからというもの、その送受信のハードルの低さから、とにかく何でもかんでも「共有する」文化になっていき、自分はそこに言いようのない「心地悪さ」を感じてしまった。あれもこれも、それもどれも。業務連絡からお気持ちまで。ありとあらゆる社内コミュニケーションの雨あられ。
そりゃもちろん、個人の知識や情報をきちんと共有してナレッジを蓄積していくのは大事だけども。いや、それは当事者間でよろしくやってよ、と言いたくなる内容の話も、容赦なくチャンネルメンバー全員宛てに送られてきたりするので困る。そのやり取り、オープンにする必要あります?
自分が発信側の場合も(本当にクローズドな話はDMするとして)別にみんなに知らせるまでもないよなぁ、って事でも、とりあえず「共有」。まるで誰かの席に行って話した事が常時マイクで拾われ、社内放送のスピーカーから公開されるような、そんな感覚。もう一度言おう。そのやり取り、オープンにする必要あります??
我々は常に社内のメンバー全員とオンラインで繋がり、お互いを監視し合い、全ての会話は盗聴される。我々に自由は無い。どうか「繋がらない自由」を!
…
そんなわけで、明日もせっせとチャットに勤しむのである。