『考え方の教科書』という本に、こんな一節がある。
考えるのに時間がかかるんじゃないんだ。考えていない時間が長いから、結果的に思考に時間がかかるんだよ。走る速度が遅いんじゃなくて、休んでいる時間が長いってことだ。休んでいる時間を短くすれば、自然に思考の速度は上がる。
考えるのに時間がかかる理由を、考えていない時間が長いからという理由で説明していて、「うわ、自分のことだ」と反省した。思考が同じようなところを行ったり来たりしていて、前に進んでいないことがよくあったから。
この本ではその状態を「思考の足踏み」と呼んでいた。
例えば、パワポの書式をいじっているとか、ドキュメントの文字サイズを調整したりとか。人それぞれ異なる「考えていない状態」のサインに気づけるようになると、思考は早くなる。
自分の場合は、書式をいじりはじめたときは思考の足踏み状態に陥っているサインなので、そのときは上司に「ここまで考えたんですけど…」と15分ぐらい時間をもらって相談するようにしてみた。
考えた過程を話すとうまく説明できないところ・できるところがハッキリするし、指摘されることでさらに考えが深まる。何より、1回聞いてもらうと前に進む。
相手の都合を考えてしまい、こんなことで聞いていいのかな?と思ってしまうけど、それを判断するのは自分ではない。忙しいなら後にしてと言ってくれるはずだから、すぐに聞くを意識していきたいなと思う。