文章の書き方系の本はかなりの数あるが、これまで生々しく教える本はなかったかも。だから、すごく面白かった!
例えば「調べる」ってなんなのか、どこまで調べるのか。何となくでやっていたことをちゃんと丁寧に教えてくれる形式だったので、スルッと理解できた。
とはいえ、それを「やる」ということが大変なのは一目瞭然で、だから田中さん(先生)は「プロのライターになる覚悟はあるか?」と、何度も直塚さん(生徒)に聞いたのだと思う。
そして、この本を読みながら、これまでの自分の書く姿勢を反省した。小手先で書いていることが多かったし、何となくで書いていたこともあった。noteも、自意識(これだけ知っているんだぜ)を出してしまっていたように思う。この本を読み終えてから自分のnoteを読み返すと、ちょっと痛々しく感じてしまった。
文章を書く上で大事なのは、自分に"素直"になること。つい自分知ってるぞ感を出そうとして自分に意識が向いてしまうけど、あえてすべては出さず、読者のほうを向いて問題意識を共有する。そのバランスは、何度も書いたり人に読んでもらうことで培われていく。
「ライター」という職業にまっすぐに向き合う生徒と先生だったからこそ、生まれた本なのだなと思った。変わっていく過程を読めるのはすごくおもしろかった!