自分がエンジニアを志したのは、新卒就活をしていた大学院生時代に遡る。2010年代前半。
当時、インターネット上のプロダクトはまだまだ黎明期? (黎明という表現が適切かはともかく、今と比較すると成熟していないイメージ) であった。
とりあえずサービス作ってみては出す文化も強かったし、ネット/デジタルの力を通して解決できるわかりやすい課題もごろごろしていたため、そこにアプローチできる可能性がたくさんあった。Facebookの映画見て影響力すげー!! エンジニアなりたい!! となっていた単純な自分にとって、この空気感はなんだかすごく好きだったw
10年以上たった今、比較的簡単なイシューはいろんなスタートアップにやり尽くされており、当時とはやや異なる様相を呈している気がする。インターネット上にスパム・ゴミもたくさん増えて、雑になにか作っても誰も見向きもしなくなった (たぶん)。
インターネット上のプロダクトを通して大きな影響力を生み出すことの難易度は大きく上がっていると言っていいと思う。解かなければいけない問題は非常に複雑になるし、リソースのパワーも必要になってくる。社会構造から変えにいく必要もあるかもしれない。リープフロッグを起こしうるような技術にフルベットする方向性もあるかも。
あるいは、影響力は一旦諦めて、自分が好きな人たちにとにかく愛してもらえるようなものを作る方が、クリエイターとしては幸せになる可能性もあるか。
とにかく、時代は変わる。でも、それが面白いなともおもうし、できるだけ適応していかなければならないと感じる。
エンジニアとして変わらず信じたいのは、"テクノロジーが人の可能性を拡げる" ということである。現代社会だとこれが100%真だと言えない部分も正直あるんだけど、ここが信じられなくなると辛いから信じる。。。