厳密にいえば「車乗るよ」という私の声掛けに「んーん」と首を振って、指で保育園までの道を示した日。君は、生まれた日と同じ、青く透き通る寒い日に、自分の足で歩いて保育園にいくと言った。小石を拾ったり、排水溝を覗いたり、とても気が散っていたけど、時計を見たらたった10分の道のりだった。君にはなんでもない日の朝だろうけど、私は一生忘れらんない。いつか死んで無に帰るとき、最後の一歩はこんな風に、タッと軽い足音がいいなと思ったの。yszm文章を書くのが好きです