私には今、猛烈にハマっているアイドルグループがある。それはSTARTO ENTERTAINMENT所属の「WEST.」である。
関西ジュニア時代から切磋琢磨を共にしてきた(以下敬称略)重岡大毅、桐山照史、中間淳太、神山智洋、藤井流星、濵田崇裕、小瀧望からなる7人グループで、今年(2024年)めでたく、結成10周年を迎えた。(個々のビジュアルは以下のサムネの通り)
(上段左から小瀧望、神山智洋、藤井流星。下段左から中間淳太、桐山照史、重岡大毅、濵田崇裕)
ここまで経てきた道は決して順風満帆なものではなく、一度は7人でのデビューが危ぶまれるなど、デビュー前から色々大変な思いを強いられたグループである。
今回何故、WEST.を取り上げるに至ったかについては先述した通り「猛烈にハマっている」からであるが、何故「ハマった」のかについて簡単に説明しておこう。
まず、私は2020年に同事務所の「SnowMan」にハマったことをきっかけに、様々なグループを応援している。その中で、一番最新の沼落ちグループがWEST.である。
あれは忘れもしない(2024年)3月21日のこと。Xのフォロワーが「WEST.の新曲のMVがヤバい」とポストしており、軽い気持ちで「FATE」のMVを見てしまったのが全ての始まりである。楽曲については後ほど紹介するので割愛する。
そして、そこから録り溜めていた音楽番組を見ていたところ、「しあわせの花」のMVに登場した尋常ではない可愛さの神山氏にノックアウトされ、そこからあれよあれよと月日を経て今に至る。
少し前置きが長くなってしまったが、ここからが本題。WEST.の紹介に入ろうと思う。
その前にいくつか注意事項がある。
・私は先述した通り、ハマってからまだ半年程度しか経っていない新米ファン(以下、ファンネームのジャス民と記載する)である。そのため、界隈での認識と多少相違する可能性があるがご了承いただきたい。一応、最低限の知識はあるつもりでいる。
・優柔不断な性格のため、ライブ円盤を選びきれず、先日発売された「AWARD」(アリーナツアー)および現地参戦した「AWARD」(ドームツアー)、2014年のデビューライブ「一発めぇぇぇぇぇぇぇ!」以外を購入および参戦しておらず、ライブ円盤のおすすめはできかねるため悪しからず。
それでは、ご唱和ください。
新米ジャス民がWEST.の布教をしても・・・・・・・
ええじゃないかーーーーーーー!!
まず、「WEST.」について紹介しよう。
2014年4月23日に、「ええじゃないか」でCDデビュー。関西ジュニア発のグループで、関西勢としては、「SUPER EIGHT」に次ぐ2組目のグループである。
2023年10月18日に現在の名称に改名しているが、改名以前はジャニーズWESTというグループ名で、メンバーの強い希望によってその名称となっていた。ちなみに、グループ名に前事務所名を冠しているのは、同事務所の初代グループ「ジャニーズ」以来である。
2024年12月7日時点の平均年齢は、32.7歳と比較的高めであり、最年長メンバーと最年少メンバーの年齢差は9歳と幅広い年齢層になっている。
デビュー当初から様々なジャンルを歌っており、「ええじゃないか」「ジパング・おおきに大作戦」などのいわゆる「なにわ系ソング」から、「人生は素晴らしい」「プリンシパルの君へ」のような王道アイドルソングなど多岐に渡っている。
その中で転機となったのは、2020年に発売された「証拠」である。恐らく、一番聞いたことがある人が多い曲のように思われる。実際私もファンになる前からこの曲は好きだった。
「証拠」は今でこそ「代表曲」とされているが、同曲はWEST.初の「ロック」であり、様々なところで見聞きした話によると、メンバーは相当の苦労を強いられていたという。同事務所にはTOKIOなどのバンドスタイルのグループもあるが、「ロック」はまずもって「歌い方」が違うのだそうだ。
そのため、発売当初に出演した音楽番組での姿は、現在と比べると全くの別物と感じられるほどだ。しかしながら、「こんな状態であっても、きっとこの思いは誰かに届くはず」とがむしゃらに、一生懸命に「証拠」と向き合った結果、スキルが徐々に開花し始め、その後サンボマスターやSUPER BEAVERなどの名だたるアーティストからの楽曲提供がされるようになる。
そして、「SUMMER SONIC」「METROCK」などの「夏フェス」への出演。こちらも出演を重ねるごとに評価が高まり、「夏フェスを見て好きになった」という声も徐々に増えていった。
その結果、WEST.は現在では「暑苦しくて胸焼けするタイプのアイドル(by重岡氏)」となった。もちろん、硬軟様々なジャンルを歌い分けるスタイルはそのままに、確固たるジャンルとして据えられたのが「応援ソング」である。近年では「ハート」「超きっと大丈夫」「アンジョーヤリーナ」などが該当し、フェスの定番曲となっている。
ここからは、メンバー紹介に入る。基本的な情報からちょっとしたエピソードまで紹介していこう。(以下敬称略)
◆重岡大毅(しげおかだいき)
・1992年8月6日生まれ。赤担当。愛称:シゲ
・ピアノ、作詞作曲(いずれも独学)
・グループのセンターを務める太陽が擬人化したような熱血系。アイドルらしからぬ熱血さで、小瀧から「歩くバイブス」と称されたこともある。独自のワードセンスを持っており、熱血さと真っ直ぐさも相まって、心に突き刺さるMCを得意とする。デビュー当初は熱血系ではなかったのだが、いつの間にか「こう」なっていたという。
・超ド級の秘密主義者であり、プライベートはもちろん、私服や愛車なども秘匿している。メンバーですら自宅の場所を知らない。
・近年は作詞作曲を担当することもあり、「超きっと大丈夫」「ムーンライト」などフェスで定番の楽曲も手掛けている。独自のワードセンスから生み出される楽曲は、聞く人の心はもちろん、メンバーの心も動かしている。
・演技力に定評があり、テレビ・映画の主演作も多い。ディレクションを飲み込む能力が高く、MVメイキングでは、「熱い感じで」「何考えてるか分からない感じで」のようなざっくりとした一言に100点の演技を返す姿がしばしば収められている。また、ドラマでも明るさの中に秘めた悲しみを絶妙な表情で演じている姿が見られるなど、俳優としても見応えがある存在。
◆桐山照史(きりやまあきと)
・1989年8月31日生まれ。オレンジ担当。愛称:照史
・DIY、バイク、ダイビング、料理など/一級船舶免許、ダイブマスター(ダイビングの上級プロライセンス)
・がっしりとした体格で、明るく包容力抜群の頼れる兄貴。物事を俯瞰で見る能力に長けており、メンバー間など大人数でのトークにおいてもバランス良くトークを回す事ができる。芸歴はメンバー内最長の22年(2024年時点)。デビュー当時から安定かつパワフルな歌唱力を誇っており、ミュージカルにも多数出演している。
・沖縄と愛犬たちをこよなく愛しており、沖縄を「第二の故郷」と呼ぶほど。ダイビング専門雑誌の表紙や愛犬たちとペット雑誌の表紙を飾ったこともある。
・メンバーを独自の名称で呼ぶところがあり、濵田のことは「崇裕(たかひろ)」、神山のことは「もんち」と呼んでいる。
・関西ジュニア時代からドラマ出演が多く、2008年には現メンバーの中間淳太と関西ジュニア時代に結成していたユニット(B.A.D.)名義で「ごくせん第3シリーズ」にメインキャストとして出演している。また、2015年には連続テレビ小説「あさが来た」にも出演している。
◆中間淳太(なかまじゅんた)
・1987年10月21日生まれ。黄色担当。愛称:淳太
・ディズニー全般、中国語、英語
・メンバー内最年長でツッコミ担当であり、いじられキャラでもある。特に重岡にはよく絡まれており、たびたび手を焼いている姿が目撃されている。
・台湾と日本のハーフである。日本生まれ(兵庫県)だが、台湾人の父親の仕事の都合で6年ほど台湾に住んでいた。今でも台湾は自身の「第二の故郷」であると語り、台湾特集の旅行雑誌の表紙を飾ったこともある。
・大のディズニー好きで、SNSではパークでの写真をよく上げている。単独はもちろん、メンバーの神山とは年1で行っているという。情報番組のディズニー特集もたびたび担当している。
・桐山の項で記載したB.A.D.は、中間が事務所に入所した翌年(2004年)に結成されており、桐山とは20年来の付き合いとなる。そのため、しばしば「夫婦」のような阿吽の呼吸が二人の間には存在する。例えば、桐山が渡してきたものを中間がノールックで受け取ったり、中間が無茶振りを受けた際には桐山がすぐに助け舟を出すなど非常に尊い関係性である。
◆神山智洋(かみやまともひろ)
・1993年7月1日生まれ。緑担当。愛称:神ちゃん、もんち
・スイーツ巡り、アクロバット、料理、ファッション、ギター、ベースなど
・幼少の頃からダンスを習っており、高いダンススキルを誇る。歌唱力も高く、作詞作曲、ライブの衣装デザイン決めに関わるなど多彩な人物。表情管理スキルも高く、ニコニコしていたかと思うと、急に煮えたぎるような怒りを浮かべていたり、目を見開いてこちらを睨みつけていたりする。2023年の夏に「視覚過敏」であることを明かし、常にサングラスを着用している。
・家庭の事情で、中学3年生の頃には家事全般を身につけており、それらのスキルがテレビ番組で紹介されるとたちまち「オカン」と呼ばれるようになった。スキル面以外でも面倒見がよく、WEST.のYouTubeでも「オカンムーブ」がしばしば見られる。
・メンバーは神山に激甘であり、数年前のバラエティ番組では、なぜかメンバーに体を持って誘導されながらスイカ割りをしていた。また、冠番組のロケで海外に行った際にも既に収録済みの映像をメンバーがヒヤヒヤしながら見ていたり、「神ちゃんに何すんねん!」のような怒号が響きわたったりすることもある。最近では、ストリーミング配信の企画で足のつくプールにカナヅチの神山が入る際に「念の為に」と浮き輪が用意されていた。
・演技力に定評があり、気弱な少年、クレバーな少年、ちょっとおバカな青年、ドライな大学生など様々な役を演じている。「幽霊はここにいる」では舞台単独初主演を務め、「謎の幽霊につきまとわれる元軍人」という難役を見事に演じきった。また、「白暮のクロニクル」ではドラマ単独初主演を務め、こちらでも「見た目は18歳だが、中身は88歳の男」という難役を演じた。
◆藤井流星(ふじいりゅうせい)
・1993年8月18日生まれ。青担当。愛称:流星
・ネットショッピング、カメラ、ファッション
・2019年のライブ公演「WESTV!」でメンバーらと演出を担当したことをきっかけに以降のライブ演出を担当している。演出家として師事したのは同じく自身のグループのライブ演出等を手がける嵐の松本潤で、その要素を端々に感じられる。松本が考案した「ムービングステージ」(移動式ステージがアリーナ席の頭上を通過していくもの)もライブに頻繁に登場する。
・実妹は、元E-girlsの藤井萩花と藤井夏恋。自身もモデル級のスタイルと美貌を誇っており、兄妹揃ってジュエリーブランドのイベントに招待されるなど、美男美女兄妹として評判である。
・超ド級の天然であり、過去には「前屈を始める前に肩のストレッチをする」「雑誌の取材で水を口に含んだまま喋り始め、服をビショビショにした」などエピソードは数知れず。2024年3月〜6月まで行われていたライブ公演「AWARD」(アリーナツアー)の地方公演では、会場リハーサルを始めるまで、自身が使用するサックスを忘れたことに気づかなかった。同じ新幹線に乗っていたメンバーがギターなどを持ち込んでいたにもかかわらず、自身は楽器を持っていないことに気がつかなかったのである。ちなみにその日の本番は、故障などの有事に備えて用意されていたものを使用した。
・非常にマイペースな一面もあり、YouTubeで司会進行を担当した際に原稿に夢中でメンバーのボケをスルーしたり、メンバーが話している最中に明らかに何か違うことを考えていたりする。また、2024年7月〜8月まで行われていたライブ公演「AWARD」(ドームツアー)の終盤の挨拶では、メンバーそれぞれが10周年の感謝を述べる中、「今口の中がパサパサになっている」と思わぬ切り口で挨拶を始めたり、メンバーのそこまでのボケのくだりを無視して普通に挨拶を始めるなど、非常にゆるふわでゴーイングマイウエイである。口数も多い方ではなく、ボケたがりのメンバーが多い中で、1人ぽわぽわニコニコしていることが多い。
◆濵田崇裕(はまだたかひろ)
・1988年12月19日生まれ。紫担当。愛称:濵ちゃん、崇裕
・ゴルフ、釣り、アクロバット、マジック、喫茶店巡り
・優しくどこか親近感を与える雰囲気を持ちながら、高い歌唱力を誇る。音程正確性もピカイチで、バラエティ番組のカラオケ企画では常に高得点をキープしている。また、ゴルフ好きが高じて、2024年5月には親交の深いSnowManの向井康二とのYouTubeチャンネル「ハマちゃんとコージのお上手です」を開設した。
・普段は先述した通りの印象であるのだが、色気のある曲、あるいは少しダークさをはらんだ曲の際、まとった優しさが消え、目つきが鋭くなり、色気が増し、雰囲気がガラリと変わる。その状態はファンの間で通称「帝王」と呼ばれており、普段との大きなギャップが話題になる。また、「METROCK2024」では普段ほぼ着用しないカラーサングラスを着用し、界隈は阿鼻叫喚に包まれた。
・桐山とは同期である。関西ジュニア時代、別グループではあったが、B.A.D.と組んだこともあり、付き合いの長さを感じることが度々ある。
・いわゆる「おバカキャラ」であり、「千鳥の鬼レンチャン」に出演した際、サビだけを完璧な音程で歌唱し、10レンチャン(10曲連続成功)を目指す「サビだけカラオケ」で2曲目をクリアした際に「今何レンチャンですか?」と質問し、スタジオがツッコミの嵐となった。また、過去何度かWEST.のライブで披露されたコント「道頓堀一丁目中間ん家物語」でも「おバカ兄弟の兄」を演じており、ハイスペックさを持ちながらも、愛されキャラである。
◆小瀧望(こたきのぞむ)
1996年7月30日生まれ。ピンク担当。愛称:のんちゃん、望
・映画鑑賞、音楽鑑賞、買い物、居酒屋巡り
・愛らしい顔立ちと抜群のスタイルの良さで、グループ内で唯一モデル業も行っている。メンバー内最年少で、デビュー時唯一の10代でありながらも年齢差を感じさせない。メンバーへの愛が深く、時に全員を振り回して自由気ままに動き回る「末っ子ムーブ」を見せる。特に濵田と神山には特大の愛情を向けている。
・「舞台演劇」への興味関心が深く、ストレートプレイ作品に多数出演。2020年に上演された「エレファント・マン」では、先天的な奇形児として生まれ、見せ物にされていた青年を己の身体能力のみで表現する難役を演じ、第28回読売演劇大賞の優秀男優賞と杉村春子賞を受賞した。2024年に出演したミュージカル「DEATH TAKES A HOLIDAY」では、アイドルとはまた違う、本業のミュージカル俳優にも匹敵する「歌唱」を披露し、ファン以外からも高い評価を獲得。次世代のミュージカル俳優との呼び声も高い。
・端正なルックスからは想像がつかないほどのボケたがり人間で、口を開けば小ボケが飛び出すほどである。それが高じて、いつの頃からかライブ公演では転換の合間を繋ぐ小瀧の「漫談」が恒例となっている。WOWOWで2024年10月に放送された「WOWOW presents WEST. 10th Anniversary Live "W"」では締めを任されるも、永遠にボケ続けてメンバーから「はよ終われ!」「締まらん!」と総ツッコミを受けている。
・非常に照れ屋であり、2024年4月から放送されている「ひらめけ!うんぴょこちゃんねる」の初回放送日に出演した生放送での番宣では、「(面白くなっているか自信がないので)一旦・・・見ないでください・・・」と真っ赤になりながら前代未聞のコメントを残し、「一旦見ないでください」は未だに番組公式に擦られまくっている。
◆WEST.推しコンビ紹介
WEST.に限らず、アイドルグループには「コンビ」というものが往々にして存在する。WEST.の個人的な推しコンビを少し紹介しよう。
・かみこた(神山&小瀧)
お互いがお互いのことを可愛いと思っているコンビ。SNSでのコメント返しや写真、動画などで距離感がバグっている様子が確認されている。両名ともSNSの使い方が上手く、需要を理解されているのか、定期的にオタクは爆発している。
・りゅかみ(藤井&神山)
WEST.唯一の同い年コンビ。かみこたほどのイチャつきはないが、同い年にしかない関係性を感じる。神山は常々、「流星の顔面が好き」と公言しており、2024年度のアンバサダーを務める事務所の公式ショップの紹介動画では、「これはもう絶対に買おうと思ってたので」と藤井のブロマイドを購入し、同行した中間に呆れられている。ライブでのコント「道頓堀一丁目中間ん家物語」では神山が女性役でカップルを演じている。
最後にタイプ別のおすすめ楽曲、出演作品を紹介していく。執筆時点でWEST.の楽曲はサブスクがないため、MV等がYouTubeで視聴可能なものに限って紹介する。また、出演作についても配信プラットフォームが限られているため、ご了承いただきたい。
◆今回初めてWEST.を知った人向けおすすめ楽曲
・ええじゃないか(THE FIRST TAKEver.)
記念すべきデビュー曲であるが、MVはYouTubeなどで公開されていないため、THE FIRST TAKEの動画を紹介する。「一発撮り」でお馴染みの同チャンネルだが、WEST.はあくまで「ライブ」として「楽しんでいる」のがポイントだ。また、重岡が「前代未聞」の行動に出ている点も注目してほしい。衣装はメンバーカラーに則したものとなっている。
・ハート
テレビアニメ「キャプテン翼シーズン2 ジュニアユース編」の第3クールオープニングテーマとして、SUPER BEAVERの柳沢亮太から楽曲提供されたもの。近年のWEST.の真骨頂とも言える全力応援スタイルのまさに「ハート」に響く楽曲である。楽曲終盤、それぞれに「ハート」という部分があるのだが、個性に溢れているので注目してほしい。
・超きっと大丈夫(METROCK2024ver.)
重岡が作詞・作曲を担当した楽曲で、真っすぐで情熱的な夏フェスの定番曲でもある。重岡の「えいえいおー」の掛け声から曲が始まる特殊なスタイルで、ライブ等で歌唱される際、楽曲を知っているファンにはお馴染みであり、初めての人に向けては、重岡から煽りが入るのが定番である。後半のサビではほぼアカペラパートもあり、個々の高い技術を存分に堪能できる。
・おすすめ出演作:「炎の転校生 REBORN」(NETFLIX)
NETFLIXオリジナルドラマとして、2017年に配信されたメンバー総出演のドラマである。島本和彦作「炎の転校生」をベースにした完全オリジナルストーリーのコメディドラマ。それぞれ、気弱な少年、硬派なヤンキー、ナルシシストなど癖のあるキャラクターを演じており、桐山に至っては標準語でも関西弁でもない、名古屋弁(それもかなり古風なもの)を話している。主題歌は同時期にリリースされた「考えるな燃えろ」で、演じたキャラクターに寄せて(いるのではないかと勝手に思っている)歌唱している。
◆WEST.がにぎやかしいお兄ちゃんたちだと知っている人向けおすすめ楽曲
・FATE
神山主演テレビドラマ「白暮のクロニクル」の主題歌。全体的に白を基調としており、抽象劇の様な印象を受けるカットが多数ある。特に後半部分ではセリフのない芝居の様なパートがあり、全員の高い表現力をまざまざと見せつけられる。同曲は「白暮のクロニクル」のスタッフらと協議を重ねた上で制作されており、神山は「ドラマを楽曲化したらこうなるという作品」とコメントしている。ドラマを見た上で聞くと感じるものが変わってくる楽曲でもある。
・絶体絶命
重岡主演テレビドラマ「単身花日」主題歌。同作品は「不倫」をテーマにしており、ドラマ仕立てになっているMVの内容もそれぞれが「不倫相手の家に忍び込む」というなかなかに攻めたものになっている。中でも小瀧に至ってはとんでもない場所に隠れている。終盤の重岡の熱演が特に見応えのあるMVである。
・Beautiful
藤井主演テレビドラマ「18歳新妻、不倫します」主題歌。タイトルに「不倫」とついているが、前述した「単身花日」とは異なり、護衛と「偽装結婚」をした令嬢が「不倫(本当の恋愛と結婚)」を目指すラブコメディーである。MVもポップな仕上がりになっている王道アイドルソングで、どんなコンセプトでも柔軟に乗りこなすWEST.の良さが出ている。そして何よりメインに据えられた藤井の顔の良さが炸裂している。
・おすすめ出演作:「宇宙を駆けるよだか」「白暮のクロニクル」
「宇宙を駆けるよだか」(NETFLIX)
NETFLIXオリジナルドラマとして、2018年に配信された。出演しているのは重岡と神山。同名漫画が原作で、「入れ替わり」をテーマにした高校生たちの愛憎渦巻くSFサスペンスストーリー。重岡と神山はヒロインである「小日向あゆみ」の幼馴染を演じている。重岡はクラスのムードメイカーであゆみの良き友人、神山は秀才でスポーツ万能、あゆみと恋人同士になるも、何やら重岡に対して思惑があるようで・・・という役どころ。サスペンスとしての見応えもあるが、何より男→男のクソデカ感情が見たい方にオススメ。そして、重岡演じる「火賀」があまりにも光属性で眩しくて、少し悲しい。主題歌は同時期に発売された「スタートダッシュ!」に収録された「アカツキ」。
「白暮のクロニクル」(WOWOW)
WOWOWの「連続ドラマW-30」にて2024年に放送されたテレビドラマ。WOWOWオンデマンドで配信もされている(執筆時点)。神山のテレビドラマ単独初主演作品である。同名漫画が原作で、「オキナガ」と呼ばれる不老不死の長命種が存在する世界で起きた事件をきっかけに、厚労省の新人職員である「伏木あかり」がオキナガを巡る因縁に巻き込まれていく物語。
神山は、見た目は18歳だが実年齢は88歳のオキナガである主人公の「雪村魁」を演じている。雪村は、60年前に初恋の女性を通称「羊殺し」と呼ばれる殺人鬼に殺害されており、復讐する機会を虎視眈々と狙っているという役どころ。今作では神山の「目の芝居」が特に印象的で、怒りや悲しみ、喜び、戸惑いなど全てが目から読み取れると言っても過言ではない。18歳の時に初恋の女性と出会った頃の初々しさを感じるシーンもあり、様々な演じ分けも堪能できる。
以上をもって、新米ジャス民によるWEST.の紹介は終了となる。WEST.が過去に出演していたバラエティ番組や、まだ知らない楽曲や出演作など魅力はたくさんあるのだろうが、現時点での私にできる紹介をさせてもらった。
執筆時点での情報を入れると、12月18日に「WEST. DOME TOUR AWARD 〜10th Anniversary〜」の円盤が発売され、今回おすすめ楽曲として紹介したものは全て披露されているので、良ければ見ていただきたい。22日には、10月に放送された「WOWOW presents WEST. 10th Anniversary Live "W"」が早くも再放送される。こちらはバラードからロック、ポップ系など今まで経てきた様々な楽曲が披露されている。また、25日の「SASUKE」に濵田が出演することが発表されている。
WEST.は、歌って踊れてお芝居もお笑いもできる最強のアイドルグループだと思っているので、これからも益々の発展をお祈りしたい。そして、どんどん新しい顔を見せてくれることを期待している。