白暮のクロニクル第11話についてだらだらと

ゆー
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とにかく良すぎた。白暮のクロニクルについては前回5話を見る前に書いて以来だけど、あの記事から今までの間にすっかり沼に頭の先までずっぽりとハマってる私だ。

こんなに素晴らしいお芝居をする人に10年も気付けなかった(全国的にデビューして10年なので)ことが悔しすぎる。ここ数年は年1で舞台をやっていたというし、何故アンテナに引っかからなかったのか…………。

特に2年前の「幽霊はそこにいる」が見れなかったことが悔しすぎる。NHKとかでテレビ放送しないですかね……。

話が逸れたが、それだけ11話が素晴らしかったということだ。

まず何より、11話はハードだ。メンタル的にもフィジカル的にも。走り、駆け昇り、アクション、殺陣……。殺陣に至っては片腕が使えないので、もう片方のみという。

急勾配の階段駆け昇るシーンとか、そういうトレーニング見たことあるな???になったもんな。あれトレーニングよもはや。そしてそのあとすぐにセリフだし。生歌勝負してるアイドルとはいえ、しんどいって絶対。

そして片腕を切られた痛みで息も絶え絶えになりながらの片腕殺陣&アクション……。殺陣&アクションが既にハードなのに、要素が複合し過ぎなんだよな。ちなみに設定上では11話の時点でどちらの腕も1度無くしたことになる。もう片方は切られたというより吹っ飛んだ。そのあと不老不死者になったから元には戻るんだけどね。

本人がドラマを歌にしたら「FATE」になるって言ってたけど、11話の要素が感じられる歌詞があってもう死にそうになったし、2番のサビに至っては5話と11話のあわせ技……。5話ではギリギリの理性を振り絞って棗の血を吸わなかったけど、11話では「2人で生きるため」にあかりに「血を吸ってください」と言われる。棗とあかりに救われる雪村魁の人生………は〜〜〜〜〜〜〜。

日光に体を焼かれる体質なのに、それでも無理をしてあかりを探し続けて、見知らぬオキナガ(あかりの担当だった人)に「無理はするな」と言われても、街中をさまよい歩き、ついに意識が朦朧として倒れ込むシーンがね…………。この手の演技が個人的に癖なのもそうなんだけど、「今度こそは失いたくない」という執念を感じられて好きなんだよな……。そしてそんな雪村を見つけて悪態をつきながらも日陰に運んであげる唐沢刑事よ…………。序盤では故意に雪村に光を浴びせていた唐沢刑事が、直に雪村とオキナガにふれあうことによって、本来の人の良さみたいなものが見えてきたのが良きです……。てか、新宿なんてコンクリートジャングルなんだから、オキナガのおじさんの言う通り、照り返しハンパないよな……。

6話のトラックに轢かれた時の目の芝居が話題になったし、私も好きなんだけど、本当に目力あるよな……って思う。11話も本当に良くて、新宿の街中で倒れた時の虚ろな目、片腕を落とされながらも茜丸を睨む目、棗を殺した時の話を聞いて絶望と悲しみと殺意が徐々に湧き上がってくる目………。すごすぎるんだよな………。

本当にこの才能早く大作に見つかって欲しすぎる。関係者〜?

でももう、見つかるところには見つかってるんだよな。だってどこの世界のアイドルが安部公房作品の主演務めるんだよ。アイドルにしては硬派がすぎる。新感線にも出たし。

もっと役者としても大成してほしいな……の気持ちがめちゃくちゃ高まっている。彼ならニノのポジション行けると思ってるもん。世界的な作品に出てくれ。お願いだ。