電車の終点の駅で、寝過ごしたままの人を乗せた電車が、車庫方面へ走り出すのを見かけるとかなりワクワクしてしまう。
終着駅に着くと、当然車掌さんや駅員さんが寝過ごして車内にいる人を見つけて、声をかけるのだが、稀に見逃してしまうようだ。
先日そのシーンを久しぶりに見かけた。車掌さんや駅員さんに対しては、「(寝過ごしている人を)見つけるな見つけるな」と念じ、寝ている人に対しては「起きるな起きるな」と念じる。
そしてその願いが通じ、寝過ごした人を乗せたまま、電車が車庫方面へ走っていった。かなりワクワクする瞬間だった。ニヤニヤが収まらなかった。
寝過ごした人は、あの後どうなるのだろうか。
車庫で降ろしてもらえるのだろうか。
それとも、折り返しの電車として出発するのを待たないといけないのだろうか。折り返しの電車として出発するのを待つにしても、それがいつになるかわからない。
運よくすぐに折り返しの電車として出発する事になっても、その電車をホームで待ってる人からすると、始発駅のはずなのに、なぜか人が乗ってる!?みたいに変な感じに思われるから、どんな顔して座っていればいいのかわからないだろう。とても気まずい瞬間になるだろう。
とにかく電車の終点の駅で、寝過ごしたままの人を乗せた電車が、車庫方面へ走り出すのを見かけるとかなりワクワクしてしまう。