1月24日 水曜日
出社。久しぶりに同僚であるMさんの顔を見た。「ようやくカウリスマキの『枯れ葉』観たよ」という話をした。趣味の話ができる人が身近にいる幸せを噛みしめる。関連して、ジム・ジャームッシュ『コーヒー＆シガレッツ』が好きだと教えてくれて嬉しかった。「うたちゃんにどうぞ」と海外製のちゅーるみたいなおやつをくれた。
1月25日 木曜日
有給をとった。ドライヤーが壊れてしまった。ガジェットのことは好きだけど、美容家電だけはいつまで経ってもなにもわからない。ヨドバシに寄ったが、売り場も広くてピンからキリまである。結局、同じものでもAmazonのほうが安かった。SALONIAのドライヤーを当日宅配にて購入。
そのあとは、閉館前の吉祥寺プラザに行った。思い出のある場所が失われるのは寂しい。映画を観る前に、屋上のバッティングセンターへ。ここには、長年スタッフとして働いてきた知人がいる。最近まで近くの本屋で個展をしていたらしく、展示の様子をとった動画や作品の一部を見せてくれた。生活と創作が地続きになっていて、とても心地の良いものだなと感じた。そういうシームレスなものに惹かれるところがある。途中から晦さんも合流。各々で写真を数枚撮った。『もののけ姫』を鑑賞。早めに解散。
1月27日 土曜日
読書をしに不眠荘へ。アブサンチョコテリーヌをたべ、中国のコーヒーを飲んだ。提供されたゴブレットがかなり可愛い。帰り際に店主と話をしたところ、オリジナルで作ってもらったものとのことだった。座席に置いてあった安部公房著『カンガルー・ノート』があまりにも面白くて、持って行った本は読まずじまいになってしまった。
1月30日 火曜日
退勤後、新宿ピカデリーに駆け込む。ヨルゴス・ランティモス『哀れなるものたち』を観た。時代背景は不明だが、ファンタジーとリアルがまぜこぜになってて面白い。美術も細部まで美しかった。ファッションもかなりよくて、でっかいパフスリーブのトップスに、ペチコートを合わせ、力強く歩く様がなにより印象的。好奇心の赴くまま、主人公のベラはやりたい放題。エンドロールも含めて、久しぶりにコマ送りで観たいと思える作品だった。
帰りの道中、友人から連絡。ご家族が感染症にかかり「帰ってくるな」といわれたらしく、泊まるところを探していた。寝かせるくらいならできるかーと思い、我が家に呼んだ。客人用の布団をひっぱりだした。友人が我が家を見渡しながら何度も「いい部屋だね」と褒めてくれた。コンセプトやこだわりがまったくない自分の家を、""雑なものの集合体""だと思っているが、褒められて嬉しかった。最近の私はサントリーの『天然水 きりっと果実 オレンジ＆マンゴー』に激ハマりしており、この日も飲んでいたところ、友人から「これ飲んでるやついねえだろ」と言われた。ここにいるだろ、と思った。
1月31日 水曜日
お弁当をつくるついでに、友人におにぎりを作り渡した。久しぶりに朝から出社。やるべき仕事を終わらせていると、泊めてた友人も陽性だったとの連絡が。部屋を分けて寝てたが、さてどうするか…。万が一を考える。抗原検査キット3つ入りセットを注文し、2〜3日様子を見ることに。誰も悪くないし、仕方ないとは思うが、感染リスクを今一度見直すべきなのかも…。罹患バースデーの可能性を考える。