01 Maktub

yu_ge
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「マクトゥーブ(Maktub)」とは、アラビア語で「それは書かれている」という意味で、「起こりうる物事は、すべて起きるべくして起きている。それを感じるか感じないかはその人次第である」を表します。

以下日記

1月1日 月曜日

明け方までお酒飲んだりケーキをたべながら『おもしろ荘』や『フットンダ』を観ていたため、日中はぐうたら。夕方の予定にあわせて身支度をしており気づかなかったが、どうやら地震があったらしい。「実家に連絡しな」と言われ、放置していたiPhoneをみると、震源地はまさかの地元。そうか、と思った。親族含め、周囲の人たちの安否確認は無事取れたが、なんだか現実感がない。テレビを点ける。中継先は輪島。L字放送化されていた。理解が追いつかない中、情報量の多さが加わり混乱。ラジオに切り替え、様子を伺ったあと、再び布団へ。結局どこにも行けなかった。

うたたねから目を覚ますと、晦さんがお鍋作ってくれていた。人の作ったおうちごはんはとても久しぶり。ざくざくの心がまるくなった。

1月2日 火曜日

LINEを確認すると、新年の挨拶と共に写真が数枚届いていた。友人の視点を通した私の記録。一昨年くらいのものだろうか。髪が長い。感謝と今年もよろしくという挨拶を返信。

Instagramのストーリーズをめくる。公的な機関から配信されているものを中心に情報をシェアするしかできない。徐々に震災の状況が浮き彫りになっていく。金沢に住んでいた時、とてもお世話になっていた知人が地震により危険な目に遭いかけた事を知り、気持ちが落ち着かない。部屋着のまま、ほとんどの時間を横になって過ごす。寝正月Day2。お鍋の残りにごはんと卵を割り入れて雑炊を作った。

1月3日 水曜日

気晴らし。近所に住む同僚とお出かけ。2024年に入り、初めて「あけましておめでとうございます」と声に出した。三が日の内に、あけおめ初めができてよかった。(“震災があったから言わない” はナシだ。)

東京の田舎をずんずん歩く。同僚おすすめのワッフル屋さんへ。お店はこぢんまりとしており、ひとん家みたいな雰囲気がある。入店してすぐ、振る舞い酒があった。ありがたい。レコードくらい大きなワッフルと、ネルドリップで淹れたゲイシャをいただく。奇遇だが、さっき聴いてたラジオでも青葉市子がネルでコーヒーを淹れていた。うれしい。店主と同僚、3人で会話を交わす。ハツラツとした人の持つエネルギーを浴び、栄養だ…とか考える。外が暗くなる前に退店。遊歩道の枯れ葉や土を踏みしめたり、農道を歩き、近隣の神社へ。初詣。出店で甘酒を買い、寒空の下で飲んだ。梅林を散策したが、開花しているものは見つけられず。それでも、あと2日くらいで弾けそうな蕾がたくさん実っていた。内側からぽかぽかで満たされた日。春を想う。

1月4日 木曜日

20年来の仲になる幼馴染の誕生日。彼女のことは、もはや家族と言っても過言ではない。今は結婚を機に、京都で暮らしている。仕事や家庭と、様々なステップを経ていく様子を間近でみていて、なんというか、堅実な人生をやっているな〜と思う。まあ、私も同じ年数分の人生をやっているのだけど…。非正規雇用で自分の生活スタイルに合う働き方を選んでいて、家庭を持つことへ後向きな私とは真逆だ。それぞれプライオリティの違いがあり、それがまた面白いなと感じる。

年末の大掃除をする余裕がなく、時間があるときに、中掃除程度の家事をやっている。この日は台所のコンロ周りをジフを使って磨き、IHの下に敷いていたシートを替えた。ちょっと濡らして擦るだけで水垢を滅することができるから、メラミンスポンジは優秀だな…。かろうじてやる気がある状態でやっつけ完了。キッチンリセットや水回りの掃除がちょっとした趣味で良かった。

1月5日 金曜日

食いしん坊DAY。仕事初め…だが、ほとんどの社員が有給休暇をとっており、私は出社せず在宅。お昼は切り餅を焼いて、作り置きのおかずと食べた。在宅飯としては質素だけど、品数が多く用意できて満足。年明けちゃったけど、3時のおやつに少しだけ残っているシュトーレンを分け、コーヒーも淹れた。やることがない日、なんかしらずっと食ってるな…という自覚がある。健康に近づきたいはずなのだが…。仕事の合間、我が家の寝室でごろごろしてる晦さんの様子を見に行く。スイカゲームやってた。普段スマホゲームしない人が、「あ〜」とか「うわ〜」とか言ってて面白かった。

退勤後、最寄りの居酒屋へ。目的は焼き鳥。昔からある地元の酒場といった感じであまり人を連れていくことはないが、とても気に入っている。常連客たちからだる絡みされて「だり〜〜〜」と思いつつ、それはそれで楽しかった。ほろ酔いで帰宅。

@yu_ge
半径その辺の日記