底にいる。沈殿してる。
どうして自分はこうじゃないのだろうか、とたどり着けない場所に想いを馳せる。その絶望に暮れるときが一番つらいかもしれない。
そのことが身に染みて分かってきた。
あとはこの、得体の知れないひたひた感の追い払い方がわかればいいな。気づかない内に蝕まれて、心が錆びついてしまう。
いつのまにか腐っている。いつのまにか壊れている。いつのまにか失くしている。
失くしたことにすら気づかずのうのうと暮らしていく。それは幸せとは言えないんじゃないだろうかと思ってしまう。
願っていた幸せは手に入れても結局、「どうせこうなる」のだと知ってしまった。
もっと焼けるような熱く輝けるものに焦がれる幸せを味わってしまっている。
私の心は芸術に逃げ込める内はまだ元気なんだと思う。
変えられるのは常に自分の行動だけ。