昨日、月曜日は同僚と話す機会はなかった
壁一枚隔てたところにいるけれど、仕事の用事がなければ話さないどころかまともに顔を合わせることもないのだ
彼は定時過ぎに帰って、私は二時間ほど残業した
残業を終えて上がろうとした直前にLINEが来た
明日は時間が合えば一緒に帰ろう、と。
金曜日に話した事のせいで、土日はずっと気になっていた
月曜日から態度が変わったりするだろうかと
でもまだ、一緒に帰って話したいことでもあるのかも、と思っていた
今日はどうにか定時で仕事を終わらせて、一旦廊下に出て帰れそうだと連絡した。曲がったところで待ってると返事が来た。会社の近くで待ち合わせて、また隣駅まで歩いた。
同僚の態度は変わらなかったし、何か特別話をされるわけでもなかった。
彼の身長は175cmくらいだそうだ。もっと大きく感じていた。
ご飯を食べて、彼の好きな音楽や、互いの好き嫌いの話をした。
音楽は意外とポップスよりのバンドだとか。
貝類が苦手。昔は偏食。
ご飯を食べてお店を出たら、手を繋がれた。
まだ、商業施設の中だ。駅のホームより、恥ずかしかった。
そのまま駅まで行った。
寺社巡りも好きだとか、結構好きなものの共通項も多い。
京都とかの良さをわかるのは大人になってからだとか、そんな話もした。
ずっと手を繋いでいた。恥ずかしい、けど離したくはなくて。やっぱりひんやりとした手だった。
ご飯を食べて、手を繋いで駅まで一緒に帰る。
ただそれだけの、なんともむず痒い関係。