今日は三田誠を読んでいる

yuini
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「ロード・エルメロイII世の冒険ーーフェムの船宴上巻」

やや刊行ペースに遅れてるね!追いつかなくては。

三田誠に何処で出会ったのか記憶が曖昧だ。

兎に角まずFate/ZEROが好きで…何かその縁で…アニメが先か原作が先か曖昧だ。

後書き解説に奈須きのこだったろうか、バイクから降りた三田誠がFate/ZEROのウェイバーを書かせてくれるって本当か、と真顔になったエピソードを覚えている。

始まりにも終わりにも「星の様な届かないものに祈る」みたいな感じのことを書く人で、「この人とは相性がいいな」と思って読み始め、今も読んでいる。他では「ベスティア」だったか、バビロンの大淫婦と戦う偽聖職者の話が面白かった。

数100万回のAIかなんかの祈り(ていうか計算ですね)が質量となって現世に干渉し、奇跡を起こす、というのが一番大きなギミックというか。

実に三田誠らしいのだ。後年のエルメロイII世の「髪一筋でも役に立つなら利用する」みたいなスタンス、いじましいか涙ぐましいまでの合理主義が同じ様に現れている。

最初から天才でも本物でもないし、ジャンプみたいに後付けで血筋が現れたりしない生き物は、質量でカバーするしか無いのだ。

その、度を越した憧れの強さに深く感銘する。

まずそこに憧れがあり、祈りがあった。そこに意志という選択をした。

そういう作家の精神構造が、私の性質に合う。