あらすじ
この世界に乱立する国々の中、古い歴史を持つ国・弓可留(ゆっかる)。
父の後を継ぎ、歴史学者として日々研究に励んでいた慈空(じくう)はあの日、すべてを失った。他国の「神と歴史」を奪って肥大する隣国・沈寧(じんねい)が、弓可留の宮殿に攻め入って王族を殺し、信仰のよりどころである国の宝珠『羅の文書』を奪い去ったのだった。
命からがら逃げ出した慈空の前に、謎の二人組が現れ、ある「石」の在り処を問う。その石こそは、慈空が親友だった王子から託されたもの――弓可留のもう一つの宝珠「弓の心臓」だった。
「神はなぜ、国を見殺しにした?」
片刃の剣を持つ風天(ふうてん)、不思議な生物を手首に飼いならす日樹(ひつき)、そして行商集団・不知魚人(いさなびと)出身の瑞雲(ずいうん)らと交わり、信じていた世界が根底から覆ってしまいそうな日々の中で慈空は、『羅の文書』の奪還を決意する。踏みにじられた故郷のため、亡き親友のため、そして――
感想
待ちに待った、なつ先生の新作!
沈寧はなんで弓可留を侵略したんだろう?と思ったら、600年の歴史が羨ましかったからとか……。
ただ、実際は本当に重大なものだったよね。
“弓の心臓”と“羅の文書”が、世界のかけらとはじまりとは。
慈空が見ていた夢の中に出てきた人物が、新世界に導いてくれる“すめら”なのかな?
慈空だけ種の夢が見れるのは、波長が合うから?それとも深い理由もあるのかな?
羽多留王を仕留めようとしたけど、目が見えないという慈空の叫びで動きを止めた小柄な兵士、薫蘭だったんだなやっぱ。
盲目の妹を父王に殺されてたから、羽多留王殺すのも躊躇ったのか……泣いてしまう……。
父王が討たれてホッとしたよ。
羅の文書、結果的に良くぞ守ってくれた薫蘭〜!そして、留久馬も!
留久馬があのとき作ってたのは羅の文書のレプリカだったのか。
万が一のことを考えて作ってたのかな。
薫蘭、一命取り留めたから、沈寧は立て直していけるだろうね。
弓可留の正神は、四神ではないんだね…?
はじまりの神が正神で、弓可留が祀ってたのはそれってこと?
それを四神だと思って祀ってた?
この辺、ほんとこれから深堀されていきそうだから楽しみ。
慈空が風天に、服選びの感性死んでるって言ったとこ爆笑した。
キノコ柄とかも着るのやばい(笑)
慈空と風天は今後も交流続けていきそうだな。
羽多留王と風天は、神について論じあう良き友だったから、風天は慈空を手助けしていくんだろうなぁ。
瑞雲の不知魚人や杜人がそそりまくる発言のとこ意味深過ぎたよね。笑
その瑞雲も混ざり者だったのはビックリした。
鳥、似合うな〜!
慈空の飛べないんですか?に無茶言うなって返すとこ、仲良しで笑った。
慈空、ほんと耐性ついたよね。
風天こと琉劔、やはり斯城国王だったか。
神殺しってのは、国教廃止したからなんだね?
我慢出来ず、結局沈寧へ介入する風天に微笑ましくなっちゃった。
情に厚いな~!
弓可留も沈寧も斯城国の支配下に入ってホッとした。
P240の神に統べられるか、王に総べられるか。は、これタイトル回収的なのかな?
続きが気になり過ぎて待てないよ~!
★★★★
2021/12/09 読了