さりげないドライさ

ゆきさん
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お客様から「休職に入ります」という丁寧な連絡を受けた。

これまでのプロジェクトへの伴走への感謝とともに、このあと共に走れず残念であることが綴られていて、丁寧で気持ちのこもったメッセージだった。

そしてとくに休む理由については触れていないのが、とても爽やかだった。

ささやかな心配は浮かんだものの、連絡をくださって職をしばらくあけることにしたのなら何にせよご本人にとってよい時間であることを願うばかり。

これがたとえば「体調不良」なら、大丈夫?元気になりますようになど、場合によってはよかれという言葉が負担になるケースもある。

「産休で」と聞けばお祝いと安全を願うメッセージを引き出してしまうし、また報せを受けた側によっては重めのダメージを受けてしまうことにもなる。

「介護」ならゴールも見えず、正直なところ共感を寄せられるのは同じ経験をした者に限られる気もする。

何にせよ相手と育んだ関係性のなかで、プライベートまで踏み込んでるならいざ知らず、というところ。

この軽やかな風が吹くようなメッセージとともに、良い引き継ぎがなされたんだろうなという後任さんたちと今も走り続けています。

メッセージの方に関わったことを後悔させない、あの時を嬉しく思う、そんなものをつくっていきたい。