今週の木曜日からいつ産まれてもいい時期に入るので予約していた本の予約を取り消した。ばたばたしているうちに順番が回ってきて受け取りを忘れてしまったら、わたしの次に予約されている方に迷惑がかかってしまうかな……と思ったので。
出産前にこの本を読みたかった。
シナリオ・センターは学生時代に出会った。
通い始めたばかりの頃は友人にシナリオの勉強をしているということは内緒にしていた。シナリオ・センターには様々な年代の方が通っていて、自分だけの秘密の場所を見つけたような気がしてわくわくした。
表参道を歩きながらショーウインドーに映った田舎者全開の自分の姿に絶望したこと。講座が始まるまで、おしゃれなカフェでどきどきしながら時間を潰したこと。たまたま隣の席に座っていた年上の女性と仲良くなったこと。どれも懐かしい思い出。
就職してからは仕事のことで精一杯になり創作活動どころではなくなってしまったので辞めてしまった。仕事と創作活動を両立することができない時点で、自分には才能がないんだなということがわかった。
結婚してからは趣味で小説のようなものを書いていたけど、もっとうまくなりたくてシナリオ・センターの通信講座で課題をこなしていた。徹夜で仕上げたシナリオを公募に出してみたこともある。一次すら通らなくてあぁ、やっぱり才能がないんだなと思った。
その頃、Twitterでシナリオライターを目指している人たちと繋がっていて、なかには最終選考に残ったり賞を取ったりしている人もいた。
Twitterを開くたびに流れてくる意識高い系の人たちの呟きをぼんやりと眺めていたら、創作を楽しむ気持ちより人と比べてしまう気持ちのほうが大きくなってしまい、だんだんしんどくなっていった。
そんなときにnoteを始めた。noteはゆったりとしていて居心地がよかった。はじめたばかりの頃はほとんど読み専だったけど、気分転換に書き始めたら楽しくて。ゆるゆると今まで続いている。
出産後はしばらくまたnoteは読み専に戻ってしまうと思うけど、落ち着いたら何か書きたいなと思う。
少し前に、Twitterで繋がっていたシナリオ関係の方々のXをこっそり覗いてみた。今もシナリオを書き続けていてすごいなぁと思った。書き続けるということはなかなか難しい。
でも、わたしはこれでいいんだと思う。noteで色々なクリエイターさんと交流したり、ここでエッセイのようなものを書きながら過ごす時間が今は楽しい。
仕事や妊活で慌ただしくなり創作活動からも離れてしまったけど、いつかまたあの頃のように物語を書いてみたいなと思う。
そのいつかは何年先なのか、何十年先なのかはわからない。でも、これから始まる日々のなかで感じたことを書いてみたいと思うようになった。
新井一樹さんの本、Amazonで眺めていたらやっぱり読みたくなってきた。働いていた頃にこつこつ貯めていたへそくりはまだあるので注文してみようかな。